実力解剖! 「Xperia acro」が売れるワケ
nikkei TRENDYnet 7月15日(金)11時9分配信

ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「Xperia acro」は、ワンセグ、FeliCa(おサイフケータイ)、赤外線通信など日本の携帯電話で馴じみの機能を搭載したAndroidスマートフォンだ。NTTドコモからは「Xperia...
ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「Xperia acro」は、ワンセグ、FeliCa(おサイフケータイ)、赤外線通信など日本の携帯電話でなじみの機能を搭載したAndroidスマートフォンだ。NTTドコモからは「Xperia acro SO-02C」、KDDI(au)からは「Xperia acro IS11S」として発売されている。“ガラケー”機能だけでなく、高画質なディスプレイや独自アプリによる多機能なAV機能も特徴だ。夏商戦向けのスマートフォンの中でも注目度の高さは1、2を争う。今回はNTTドコモ版を使ってXperia acroの実力を試した。
【詳細画像または表】
NTTドコモ版のXperia acroは、7月9日に発売され、調査会社BCNの週間売れ筋ランキングでいきなり1位を獲得(集計期間は2011年7月4日~7月10日)。大手価格比較サイト「価格.com」の注目度ランキングでもスマートフォン全体の1位と好調だ。
軽くて堅ろう感のあるボディー
デザインは今年3月にNTTドコモから発売された「Xperia arc」によく似ている。手に持ってまず感じるのは、軽くて持ちやすいこと。ワンセグチューナーやFeliCaを搭載したことで、Xperia arcよりも厚みと重さは増している。厚さは約11.8mm(最厚部約12.3mm)、重さは約135g。厚みはあるが、4.2型の大きなディスプレイを搭載していることを考えると十分に軽い。
背面はXperia arcのようなアーチ形ではなくフラットな形状だ。角が丸みを帯びていて手によくなじむ。筆者の手は成人男性としては小さい方だが、持ちにくいと感じることはなかった。ホームボタンやメニューボタンなどがかなり端にあるように見えるが、実際に使ってみると配置に無理がなく、片手で持って安定して操作できた。
NTTドコモからは3色のカラーバリエーションが発売されている。今回試用したブラックは、背面がサラっとしたラバー調の仕上げで滑りにくい。質感も高い。ほかのアクアとホワイトは光沢仕上げだ。
高画質で感度の良い液晶ディスプレイ
ディスプレイは854×480ドット表示対応の4.2型。明るく、発色やコントラストは良好だ。視野角も広い。外光の映り込みもあまり気にならず、屋外の日光下でも比較的見やすかった。高画質で優秀なディスプレイだ。
タッチパネルの感度も良好だ。これまでテストしてきたスマートフォンは、画面上で小さいソフトウエアキーボードを使うと隣のキーが入力されてしまうなど打ち間違えやすいものが多く、日本語入力時にストレスがたまりやすかった。Xperia acroは初めて触ったにもかかわらず、打ち間違いにくく、縦位置の小さいソフトウエアキーボードでも日本語入力がとてもしやすかった。
FOMAハイスピードに対応、テザリングは非サポート
CPUチップセットはクアルコムのMSM8255(1.0GHz)。操作に対するレスポンスは軽快で、テストした範囲で特に不満を感じる部分はなかった。
OSはAndroid 2.3。内蔵メモリーの容量は1GBだが、アプリなどはここに保存されているため、自分でアプリをインストールできる容量は約300MBほど。Android 2.2以降は、microSDカードに移動できるアプリもあるが、移動できないものも多い。1GB程度の空き容量はほしかった。
通信機能は3GのほかにIEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetoothをサポートする。3Gは上り最大5.7Mbps、下り最大14MbpsのFOMAハイスピードに対応。ただし、残念ながらテザリングには対応していない。内蔵カメラは約810万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画質はスマートフォンとしては良好だ。
ガラケー機能はワンセグにやや難あり
Xperia acroは、シリーズでは初めてワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信といった日本の携帯電話ならではの機能を搭載している。JR東日本が7月23日からサービスを開始する「モバイルSuica」も利用できる。赤外線通信はウィジェットを用意しているので、ホーム画面に貼り付けておけば素早くアドレス交換などができる。
ただし、ワンセグ機能は視聴だけで、録画や予約録画はできないので注意したい。このほかXperia arcと同様にFMラジオを搭載している。災害時などに役立ちそうだ。
音楽再生に強い
Xperiaシリーズの特徴は、音楽再生機能が充実していることだ。独自UIの音楽再生アプリを搭載し、イコライザの設定が可能。再生中の曲のYouTubeにある関連動画の検索もできる。着信音への設定も簡単だ。Androidスマートフォンの中では音楽再生に強いと言える。
音楽ファイルは、ソニーらしくATRAC3形式のファイルを再生できる。「X-アプリ」などを使ってCDからリッピングして「Media Go」で転送すれば再生可能だ。転送したATRAC3の音源を着信音にすることも可能だ。ただし、音楽配信サイトからダウンロードした著作権情報が付加されたものは再生できないので注意しよう。
前評判通りの完成度、人気の高さも納得
Xperia acroは、日本ならではの機能であるワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信を搭載した“全部入り”のAndroidスマートフォンだ。文字入力がしやすく、ホーム画面も使いやすい。注意点はワンセグの録画ができないことと、防水ではないこと。テザリングにも対応していないため、先進層は物足りなさを感じるかもしれない。
各社が個性的な製品を次々と投入し、戦国時代の様相を呈してきたスマートフォン市場。その中でもXperia acroが人気なのは、前評判に高さに加えて、実際に使ってみて感じた完成度の高さにあるのではないだろうか。タッチ操作のフィーリングも軽快で、ユニークな音楽再生機能も魅力に感じた。Xperiaユーザーにも、これからスマートフォンを購入する人にもお薦めできる1台だ。
(文/湯浅英夫)
最終更新:7月15日(金)11時9分
まぁ細かい分析ではあるが無駄に記事が長い気もするが・・笑。
暗黒の稲妻
nikkei TRENDYnet 7月15日(金)11時9分配信

ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「Xperia acro」は、ワンセグ、FeliCa(おサイフケータイ)、赤外線通信など日本の携帯電話で馴じみの機能を搭載したAndroidスマートフォンだ。NTTドコモからは「Xperia...
ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「Xperia acro」は、ワンセグ、FeliCa(おサイフケータイ)、赤外線通信など日本の携帯電話でなじみの機能を搭載したAndroidスマートフォンだ。NTTドコモからは「Xperia acro SO-02C」、KDDI(au)からは「Xperia acro IS11S」として発売されている。“ガラケー”機能だけでなく、高画質なディスプレイや独自アプリによる多機能なAV機能も特徴だ。夏商戦向けのスマートフォンの中でも注目度の高さは1、2を争う。今回はNTTドコモ版を使ってXperia acroの実力を試した。
【詳細画像または表】
NTTドコモ版のXperia acroは、7月9日に発売され、調査会社BCNの週間売れ筋ランキングでいきなり1位を獲得(集計期間は2011年7月4日~7月10日)。大手価格比較サイト「価格.com」の注目度ランキングでもスマートフォン全体の1位と好調だ。
軽くて堅ろう感のあるボディー
デザインは今年3月にNTTドコモから発売された「Xperia arc」によく似ている。手に持ってまず感じるのは、軽くて持ちやすいこと。ワンセグチューナーやFeliCaを搭載したことで、Xperia arcよりも厚みと重さは増している。厚さは約11.8mm(最厚部約12.3mm)、重さは約135g。厚みはあるが、4.2型の大きなディスプレイを搭載していることを考えると十分に軽い。
背面はXperia arcのようなアーチ形ではなくフラットな形状だ。角が丸みを帯びていて手によくなじむ。筆者の手は成人男性としては小さい方だが、持ちにくいと感じることはなかった。ホームボタンやメニューボタンなどがかなり端にあるように見えるが、実際に使ってみると配置に無理がなく、片手で持って安定して操作できた。
NTTドコモからは3色のカラーバリエーションが発売されている。今回試用したブラックは、背面がサラっとしたラバー調の仕上げで滑りにくい。質感も高い。ほかのアクアとホワイトは光沢仕上げだ。
高画質で感度の良い液晶ディスプレイ
ディスプレイは854×480ドット表示対応の4.2型。明るく、発色やコントラストは良好だ。視野角も広い。外光の映り込みもあまり気にならず、屋外の日光下でも比較的見やすかった。高画質で優秀なディスプレイだ。
タッチパネルの感度も良好だ。これまでテストしてきたスマートフォンは、画面上で小さいソフトウエアキーボードを使うと隣のキーが入力されてしまうなど打ち間違えやすいものが多く、日本語入力時にストレスがたまりやすかった。Xperia acroは初めて触ったにもかかわらず、打ち間違いにくく、縦位置の小さいソフトウエアキーボードでも日本語入力がとてもしやすかった。
FOMAハイスピードに対応、テザリングは非サポート
CPUチップセットはクアルコムのMSM8255(1.0GHz)。操作に対するレスポンスは軽快で、テストした範囲で特に不満を感じる部分はなかった。
OSはAndroid 2.3。内蔵メモリーの容量は1GBだが、アプリなどはここに保存されているため、自分でアプリをインストールできる容量は約300MBほど。Android 2.2以降は、microSDカードに移動できるアプリもあるが、移動できないものも多い。1GB程度の空き容量はほしかった。
通信機能は3GのほかにIEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetoothをサポートする。3Gは上り最大5.7Mbps、下り最大14MbpsのFOMAハイスピードに対応。ただし、残念ながらテザリングには対応していない。内蔵カメラは約810万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画質はスマートフォンとしては良好だ。
ガラケー機能はワンセグにやや難あり
Xperia acroは、シリーズでは初めてワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信といった日本の携帯電話ならではの機能を搭載している。JR東日本が7月23日からサービスを開始する「モバイルSuica」も利用できる。赤外線通信はウィジェットを用意しているので、ホーム画面に貼り付けておけば素早くアドレス交換などができる。
ただし、ワンセグ機能は視聴だけで、録画や予約録画はできないので注意したい。このほかXperia arcと同様にFMラジオを搭載している。災害時などに役立ちそうだ。
音楽再生に強い
Xperiaシリーズの特徴は、音楽再生機能が充実していることだ。独自UIの音楽再生アプリを搭載し、イコライザの設定が可能。再生中の曲のYouTubeにある関連動画の検索もできる。着信音への設定も簡単だ。Androidスマートフォンの中では音楽再生に強いと言える。
音楽ファイルは、ソニーらしくATRAC3形式のファイルを再生できる。「X-アプリ」などを使ってCDからリッピングして「Media Go」で転送すれば再生可能だ。転送したATRAC3の音源を着信音にすることも可能だ。ただし、音楽配信サイトからダウンロードした著作権情報が付加されたものは再生できないので注意しよう。
前評判通りの完成度、人気の高さも納得
Xperia acroは、日本ならではの機能であるワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信を搭載した“全部入り”のAndroidスマートフォンだ。文字入力がしやすく、ホーム画面も使いやすい。注意点はワンセグの録画ができないことと、防水ではないこと。テザリングにも対応していないため、先進層は物足りなさを感じるかもしれない。
各社が個性的な製品を次々と投入し、戦国時代の様相を呈してきたスマートフォン市場。その中でもXperia acroが人気なのは、前評判に高さに加えて、実際に使ってみて感じた完成度の高さにあるのではないだろうか。タッチ操作のフィーリングも軽快で、ユニークな音楽再生機能も魅力に感じた。Xperiaユーザーにも、これからスマートフォンを購入する人にもお薦めできる1台だ。
(文/湯浅英夫)
最終更新:7月15日(金)11時9分
まぁ細かい分析ではあるが無駄に記事が長い気もするが・・笑。
暗黒の稲妻