「夢、青春」「お疲れさま」=日本人飛行士、感謝と賛辞―米シャトルの最終飛行
時事通信 7月9日(土)0時52分配信

 30年に及ぶ活躍に幕を下ろす米スペースシャトル。2度の悲劇を乗り越え、7人の日本人宇宙飛行士を計12回宇宙に導いた。「夢であり、青春だった」。日本の有人宇宙開発に不可欠な存在だったシャトルの最後の旅立ちに、搭乗経験者からは感謝の言葉が相次いだ。
 1992年9月、日本人として初めて搭乗した毛利衛さん(63)は「シャトルの貢献に大感謝です。後継機に引き継がれずに退役するのは残念」とした上で、「経験をもとに人類が宇宙へ往還する新しい手段を作り上げることを期待し、支援したい」。
 2005年7月、2年前に起きたコロンビア事故後の再開1号機「ディスカバリー」に搭乗した野口聡一さん(46)は「シャトルは私が宇宙に目覚めるきっかけとなった。私の夢であり、青春だった」と感慨深そうに振り返る。
 野口さんは、シャトルが国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の組み立てを担ったことにも敬意を表し、「日本はシャトルに本当にお世話になった。ご苦労さま」とねぎらった。
 昨年4月に日本人最後の搭乗者となった山崎直子さん(40)は「30年にわたり有人宇宙飛行を支えてくれた。お疲れさまと感謝の意を述べたい。新しい局面を迎える有人宇宙開発が、より身近に地球上の生活にも還元されるよう祈念します」とした。
 6月10日からISSで半年間の長期滞在を始めた古川聡さん(47)は、「最後のシャトルがやってくることを、他のクルーとともに特に楽しみにしています。これからの宇宙開発の新しい歴史につながるよう、頑張ります」とのコメントを宇宙から寄せた。 

最終更新:7月9日(土)9時27分

初飛行した頃には、計画終了後はロシアに頼る事になるなんて想像もできなかったろうね。
長い間お疲れ様でした。

暗黒の稲妻