新女王誕生、クビトバがシャラポワを下し初優勝/ウィンブルドン女子12日目
テニスナビ 7月3日(日)0時3分配信

2日、英国のロンドンで開催されている芝コートの4大大会、ウィンブルドン選手権(賞金総額14,600,000ポンド、芝)はシングルスの決勝戦が行われ、第8シードのペトラ・クビトバ(21歳、チェコ)が、第5シードのマリア・シャラポワ(24歳、ロシア)を、6-3 6-4のストレートで下し4大大会初優勝を飾った。

第1セット、両者サービスブレークでの立ち上がりとなった。勝負を分けたのは第6ゲーム、2-3で迎えたシャラポワのサービス、30-30からダブルフォルトを2本連続で犯しブレークを許してしまった。このセットは、そのままクビトバが先取した。シャラポワは、不安視されていたサービスに足を引っ張られ、今大会初めてセットを失った。

第2セット、先にブレークに成功したのはクビトバ、第1ゲームをブレークに成功しリードを奪う。このゲームでもシャラポワはダブルフォルトを犯した。第4ゲームからはブレーク合戦となり、シャラポワがブレークバックで追いついては、クビトバがブレークを奪いリードを奪う展開に。そして5-4リードで迎えたクビトバのサービスゲーム、サービス・フォー・ザ・チャンピオンシップ・ポイント、ここでもクビトバは攻撃的なプレーを崩すことなく40-0、そして最後はサービスエースで試合を決めた。

優勝が決まった瞬間、クビトバはコートにひざまずいて喜びを表現した。

チェコ人の優勝は、1998年のヤナ・ノボトナ以来となった。クビトバは4大大会初の決勝進出で優勝を果した。

クビトバは、サウスポーの切れるサービスと、フォア・バックともに破壊力のあるストロークで優勝を飾った。初の決勝進出とは思えない、堂々とした戦い振りで新女王となった。

絶対女王のいない混戦状況の女子テニス界、その中心選手に名乗りを上げる勝ちっぷりだった。

◆女子シングルス
◇決勝
○ペトラ・クビトバ(チェコ)[8] 6-3 6-4 ●マリア・シャラポワ(ロシア)[5]

◇準決勝
○マリア・シャラポワ(ロシア)[5] 6-4 6-3 ●サビーネ・リシキ(ドイツ)(W)
○ペトラ・クビトバ(チェコ)[8] 6-1 3-6 6-2 ●ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)[4]

※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場

最終更新:7月3日(日)0時3分

テニスの四大大会の今季第3戦、ウィンブルドン選手権は2日、女子シングルス決勝を行い、第8シードのペトラ・クビトバ(21、チェコ)が2004年の大会覇者で第5シードのマリア・シャラポワ(ロシア)を6─3、6─4で下し、初優勝だ。
おめでとう。

暗黒の稲妻