<税と社会保障>財源確保に不安残す 与党との合意優先
毎日新聞 6月30日(木)0時54分配信
税と社会保障の一体改革をめぐり、政府が消費税増税の時期に幅を持たせる修正に踏み切った。改革の道筋をつけるためには、増税に猛反発する与党の合意取り付けを優先せざるを得ないと判断したためだ。政府・与党は30日、社会保障改革検討本部(本部長・菅直人首相)を開き、一体改革案を最終決定する方針だが、政府が「一体改革の肝」(与謝野馨経済財政担当相)と繰り返してきた消費税増税の根幹部分で後退を迫られたことで、社会保障改革の財源確保が確実にできるか不安を残す形となった。
「財務相と私の立場を、明確な形で伝えることができた」。29日朝、民主党幹部と一体改革の協議に臨んだ与謝野経財相は記者団にこう述べた。政府側はこの場で、党の要望を取り入れた修正案を提示。同日午後には、民主党の「社会保障と税の抜本改革調査会」(会長・仙谷由人代表代行)が総会を開く運びで、修正案は、政府が目標とする6月中の一体改革決定に向けたぎりぎりの譲歩だった。
当初の政府案は「15年度までに消費税率を段階的に10%に引き上げる」と増税時期や幅を明確にしていた。あいまいな表現で増税回避の余地を残せば、財政再建シナリオが揺らぎかねないためだ。だが、増税アレルギーが強い与党側は猛反発。仙谷氏ら調査会幹部は、増税時期を15年度と特定する表現を削除し「10年代半ばごろまで」と修正するよう政府に求めることで意見集約を試みたが、政府は応じず、取りまとめは3度にわたり失敗。6月中の決定が流れれば、一体改革そのものが空中分解しかねず、政府は後退を余儀なくされた。
政府の修正案提示を受け、調査会幹部は議員への説得工作を展開。幹部への対応一任を取り付けることに成功した。ただ、「政権与党として結論を出せない状況が続けば、国民の批判にさらされる」との危機感が幹部一任の背中を押した面は否めず、増税に対する批判が収まったわけではない。連立を組む国民新党は増税そのものに強く反対しており、最終調整では「15年度」という増税時期を削除する公算も大きい。政府・与党決定に持ち込めても、行政機関を拘束する閣議決定は当面、見送る見通しだ。【赤間清広】
最終更新:6月30日(木)11時53分
本当に大丈夫なんだろうかね。
暫くしたらまた財源有りませんから消費税引き上げますなんて安易にやりそうな気がしてならないんだが・・・・。
暗黒の稲妻
毎日新聞 6月30日(木)0時54分配信
税と社会保障の一体改革をめぐり、政府が消費税増税の時期に幅を持たせる修正に踏み切った。改革の道筋をつけるためには、増税に猛反発する与党の合意取り付けを優先せざるを得ないと判断したためだ。政府・与党は30日、社会保障改革検討本部(本部長・菅直人首相)を開き、一体改革案を最終決定する方針だが、政府が「一体改革の肝」(与謝野馨経済財政担当相)と繰り返してきた消費税増税の根幹部分で後退を迫られたことで、社会保障改革の財源確保が確実にできるか不安を残す形となった。
「財務相と私の立場を、明確な形で伝えることができた」。29日朝、民主党幹部と一体改革の協議に臨んだ与謝野経財相は記者団にこう述べた。政府側はこの場で、党の要望を取り入れた修正案を提示。同日午後には、民主党の「社会保障と税の抜本改革調査会」(会長・仙谷由人代表代行)が総会を開く運びで、修正案は、政府が目標とする6月中の一体改革決定に向けたぎりぎりの譲歩だった。
当初の政府案は「15年度までに消費税率を段階的に10%に引き上げる」と増税時期や幅を明確にしていた。あいまいな表現で増税回避の余地を残せば、財政再建シナリオが揺らぎかねないためだ。だが、増税アレルギーが強い与党側は猛反発。仙谷氏ら調査会幹部は、増税時期を15年度と特定する表現を削除し「10年代半ばごろまで」と修正するよう政府に求めることで意見集約を試みたが、政府は応じず、取りまとめは3度にわたり失敗。6月中の決定が流れれば、一体改革そのものが空中分解しかねず、政府は後退を余儀なくされた。
政府の修正案提示を受け、調査会幹部は議員への説得工作を展開。幹部への対応一任を取り付けることに成功した。ただ、「政権与党として結論を出せない状況が続けば、国民の批判にさらされる」との危機感が幹部一任の背中を押した面は否めず、増税に対する批判が収まったわけではない。連立を組む国民新党は増税そのものに強く反対しており、最終調整では「15年度」という増税時期を削除する公算も大きい。政府・与党決定に持ち込めても、行政機関を拘束する閣議決定は当面、見送る見通しだ。【赤間清広】
最終更新:6月30日(木)11時53分
本当に大丈夫なんだろうかね。
暫くしたらまた財源有りませんから消費税引き上げますなんて安易にやりそうな気がしてならないんだが・・・・。
暗黒の稲妻