STマイクロ、食中毒病原体を2時間で検出 大幅短縮に成功
産経新聞 6月27日(月)16時53分配信

 欧州の半導体最大手のSTマイクロエレクトロニクスは27日、シンガポールのバイオ技術会社のベレダス・ラボラトリーズと共同で、病原性大腸菌O157などの食中毒の病原菌を短時間で検出する新システムを開発したと発表した。新システムでは、チップ上に患者が吐き出した物や排泄(はいせつ)物を注入し、専用の検出器で病原菌のDNAを分析、熱などで病原菌のDNAを分解し、検体にどの種類の細菌が含まれているかを調べる。

 解析に必要な検体が微量で済むため、菌の培養にかかる時間を大幅に短縮。試験管で菌を培養していた従来方法では、検査には8~24時間かかるのに対して、新システムは約2時間で済むという。

 専用の培養・検出器を使うため、どこでも簡単に検査でき、1回でO157やサルモネラ菌など10~12種類の食中毒病原菌を特定することができる。

 STマイクロは2008年に新型インフルエンザの検知システムを開発するなど、医療分野での事業拡大を図っている。

最終更新:6月27日(月)19時47分

凄いなぁ。
更なる研究を期待しましょう。

暗黒の稲妻