「北極産」低気圧を直接観測=温暖化進展に手掛かり―海洋機構
時事通信 6月28日(火)3時20分配信
北極海で昨年9月に大規模な低気圧が発生、発達する様子を海洋研究開発機構が初めて直接観測し、分析結果を28日付の米専門誌に発表した。北極海の低気圧は、夏に海水が吸収した太陽熱を大気に逃がす役割を果たしており、北極海全体の温暖化メカニズム解明の手掛かりになるという。
海洋機構の猪上淳主任研究員と堀正岳研究員は昨年9~10月、海洋地球研究船「みらい」で北極海を航行。近年の温暖化で夏の海氷面積が減少しており、9月24日には北緯79度11分とこれまでで最北の地点に到達した。
猪上研究員らはレーダーなどを使い、船上から低気圧の発生、発達を観測した。その結果、低気圧はこれまで北極海でみられた直径10キロ程度のものと異なり、日本など中緯度域でみられる低気圧と同様に直径300キロ前後と大型で、強さも台風並み。発達の過程もよく似ていた。
低気圧に伴う寒冷前線の通過で、海面の水温は2度低下。逆に気温は上昇した。夏に海水がため込んだ太陽熱を低気圧が大気中に逃がし、秋から冬にかけての海氷再凍結のきっかけになっていることが分かった。
最終更新:6月28日(火)15時46分
日本のチームはやっぱ凄いな。
暗黒の稲妻
時事通信 6月28日(火)3時20分配信
北極海で昨年9月に大規模な低気圧が発生、発達する様子を海洋研究開発機構が初めて直接観測し、分析結果を28日付の米専門誌に発表した。北極海の低気圧は、夏に海水が吸収した太陽熱を大気に逃がす役割を果たしており、北極海全体の温暖化メカニズム解明の手掛かりになるという。
海洋機構の猪上淳主任研究員と堀正岳研究員は昨年9~10月、海洋地球研究船「みらい」で北極海を航行。近年の温暖化で夏の海氷面積が減少しており、9月24日には北緯79度11分とこれまでで最北の地点に到達した。
猪上研究員らはレーダーなどを使い、船上から低気圧の発生、発達を観測した。その結果、低気圧はこれまで北極海でみられた直径10キロ程度のものと異なり、日本など中緯度域でみられる低気圧と同様に直径300キロ前後と大型で、強さも台風並み。発達の過程もよく似ていた。
低気圧に伴う寒冷前線の通過で、海面の水温は2度低下。逆に気温は上昇した。夏に海水がため込んだ太陽熱を低気圧が大気中に逃がし、秋から冬にかけての海氷再凍結のきっかけになっていることが分かった。
最終更新:6月28日(火)15時46分
日本のチームはやっぱ凄いな。
暗黒の稲妻