<米国>アフガン撤収 来夏までに3万3000人
毎日新聞 6月23日(木)11時43分配信

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アフガニスタン駐留米軍の段階的撤収について国民向けのテレビ演説を行うオバマ大統領=2011年6月22日、AP
【ワシントン白戸圭一】オバマ米大統領は22日午後8時(日本時間23日午前9時)、来月から開始するアフガニスタン駐留米軍10万人の段階的撤収について国民向けのテレビ演説を行い、来年夏までに3万3000人を撤収させ、うち1万人撤収を今年末までに完了する方針を表明した。同時多発テロ(01年9月)を機に始まったアフガンへの米軍派兵を巡り、大規模な撤収の実施は初めてとなる。
大統領は演説で、米特殊部隊による国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害を「アルカイダを敗北の道へと追いやった」と述べ、09年12月に発表したアフガン増派の成果を強調、増派分の撤収に踏み切った。
そのうえで大統領は「我々の任務は戦闘から支援に変わる。2014年までに移行プロセスを完了し、アフガンの人々が自らの治安に責任を負う」と述べ、米軍撤収とアフガン治安部隊への治安権限移譲を14年に向けて同時に進める方針を改めて示した。
権限移譲の具体的道筋については「来年5月に米シカゴで開催する北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議で協議する」とし、アフガンに派兵している国々との協議を重視する考えを表明した。
大統領は「米国は(反政府武装勢力)タリバンを含むアフガンの人々の和解に加わる」とタリバンとの和平の可能性にも言及した。一方で「平和なアフガンの一員に加わりたい者はアルカイダと決別し、暴力を放棄し、アフガン憲法を順守しなければならない」と述べ、タリバンにテロとの決別を求めた。
また、大統領はアフガンとイラクでの戦争で計6000人の米兵が死亡し、1兆ドル(約80兆円)の戦費を使ったことに触れた。「我々は米国の最も偉大な資産である国民に投資しなければならない。国内の国づくりに焦点を当てる時だ」と述べ、撤収を通じて巨額の財政赤字を削減し、国内問題の解決に予算を振り向けるべきだとの考えを強調した。
大統領が「来年夏まで」の撤収規模を明示した背景には、再選を目指す来年11月の大統領選を念頭に、アフガン戦略の成果を誇示する狙いもある。
アフガンには、オバマ政権が発足した09年1月時点で約3万2000人の米軍が駐留。大統領は就任間もなくアフガン包括戦略を発表し、イラク戦争偏重だったブッシュ前政権の政策を転換してアフガン増派に踏み切った。09年12月、3万人の大規模増派を決定して掃討作戦を強化する一方、11年7月からの撤収開始と、アフガン治安部隊への権限移譲計画を示した。
最終更新:6月23日(木)15時56分
アメリカが具体的な数字を出してきた。
さてこれからどうなって行くだろうかね。
暗黒の稲妻
毎日新聞 6月23日(木)11時43分配信

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アフガニスタン駐留米軍の段階的撤収について国民向けのテレビ演説を行うオバマ大統領=2011年6月22日、AP
【ワシントン白戸圭一】オバマ米大統領は22日午後8時(日本時間23日午前9時)、来月から開始するアフガニスタン駐留米軍10万人の段階的撤収について国民向けのテレビ演説を行い、来年夏までに3万3000人を撤収させ、うち1万人撤収を今年末までに完了する方針を表明した。同時多発テロ(01年9月)を機に始まったアフガンへの米軍派兵を巡り、大規模な撤収の実施は初めてとなる。
大統領は演説で、米特殊部隊による国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害を「アルカイダを敗北の道へと追いやった」と述べ、09年12月に発表したアフガン増派の成果を強調、増派分の撤収に踏み切った。
そのうえで大統領は「我々の任務は戦闘から支援に変わる。2014年までに移行プロセスを完了し、アフガンの人々が自らの治安に責任を負う」と述べ、米軍撤収とアフガン治安部隊への治安権限移譲を14年に向けて同時に進める方針を改めて示した。
権限移譲の具体的道筋については「来年5月に米シカゴで開催する北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議で協議する」とし、アフガンに派兵している国々との協議を重視する考えを表明した。
大統領は「米国は(反政府武装勢力)タリバンを含むアフガンの人々の和解に加わる」とタリバンとの和平の可能性にも言及した。一方で「平和なアフガンの一員に加わりたい者はアルカイダと決別し、暴力を放棄し、アフガン憲法を順守しなければならない」と述べ、タリバンにテロとの決別を求めた。
また、大統領はアフガンとイラクでの戦争で計6000人の米兵が死亡し、1兆ドル(約80兆円)の戦費を使ったことに触れた。「我々は米国の最も偉大な資産である国民に投資しなければならない。国内の国づくりに焦点を当てる時だ」と述べ、撤収を通じて巨額の財政赤字を削減し、国内問題の解決に予算を振り向けるべきだとの考えを強調した。
大統領が「来年夏まで」の撤収規模を明示した背景には、再選を目指す来年11月の大統領選を念頭に、アフガン戦略の成果を誇示する狙いもある。
アフガンには、オバマ政権が発足した09年1月時点で約3万2000人の米軍が駐留。大統領は就任間もなくアフガン包括戦略を発表し、イラク戦争偏重だったブッシュ前政権の政策を転換してアフガン増派に踏み切った。09年12月、3万人の大規模増派を決定して掃討作戦を強化する一方、11年7月からの撤収開始と、アフガン治安部隊への権限移譲計画を示した。
最終更新:6月23日(木)15時56分
アメリカが具体的な数字を出してきた。
さてこれからどうなって行くだろうかね。
暗黒の稲妻