<モロッコ>国王が憲法改正案提示 7月に国民投票
毎日新聞 6月18日(土)17時22分配信
【カイロ和田浩明】モロッコのモハメド国王は17日、行政府と立法府の権限拡大を柱とする憲法改正案を提示し7月1日に国民投票を行うと発表した。アラブ諸国で続く民主化政変「アラブの春」を意識した措置だが、国軍の指揮権や州知事の任命権は国王に残る内容で民主化勢力からは「不十分な改革だ」との指摘も出ている。
国営メディアが報じた国王の演説によると、改憲案は10項目。首相が「政府の長」となり、総選挙の第1党から選ばれることが明記されるほか、国王が持っている下院の解散権も首相に移る。また、議会は政府職員に対する調査権を持つことになる。
一方で、国王は「不可侵」の存在と規定され、閣議の議長と軍最高司令官にとどまる。
モハメド国王は改憲案について「民主的な原則を反映し、国の発展を念頭に置いた内容」だとして、国民投票で賛成票を投じるよう呼びかけた。
改憲案は3月に国王の指示で設置された委員会で審議が行われていた。チュニジアやエジプトで民衆蜂起によって独裁政権が倒れたのに合わせ、モロッコでも民主化を求める動きが強まっていた。
最終更新:6月18日(土)20時50分
記事のみの紹介としておきます。
暗黒の稲妻
毎日新聞 6月18日(土)17時22分配信
【カイロ和田浩明】モロッコのモハメド国王は17日、行政府と立法府の権限拡大を柱とする憲法改正案を提示し7月1日に国民投票を行うと発表した。アラブ諸国で続く民主化政変「アラブの春」を意識した措置だが、国軍の指揮権や州知事の任命権は国王に残る内容で民主化勢力からは「不十分な改革だ」との指摘も出ている。
国営メディアが報じた国王の演説によると、改憲案は10項目。首相が「政府の長」となり、総選挙の第1党から選ばれることが明記されるほか、国王が持っている下院の解散権も首相に移る。また、議会は政府職員に対する調査権を持つことになる。
一方で、国王は「不可侵」の存在と規定され、閣議の議長と軍最高司令官にとどまる。
モハメド国王は改憲案について「民主的な原則を反映し、国の発展を念頭に置いた内容」だとして、国民投票で賛成票を投じるよう呼びかけた。
改憲案は3月に国王の指示で設置された委員会で審議が行われていた。チュニジアやエジプトで民衆蜂起によって独裁政権が倒れたのに合わせ、モロッコでも民主化を求める動きが強まっていた。
最終更新:6月18日(土)20時50分
記事のみの紹介としておきます。
暗黒の稲妻