「北限のお茶」出荷断念=加工場設備に不具合―生産農家、再出発誓う・岩手
時事通信 6月18日(土)6時9分配信
「北限のお茶」として知られる岩手県陸前高田市気仙町の「気仙茶」。海沿いにある茶畑は高台にあり、大半が東日本大震災の津波被害から免れた。被災した生産農家も茶摘みに向け準備をしていたが、農協の加工場の設備に不具合が出て、今シーズンの出荷を断念した。
気仙茶は加工場が最も北にあり、優しい甘さが特徴。昔から家の庭先などで育てられ、主に自家用だったが、近年は小売り人気も高まっていた。
地震当日、生産者の志田忠一さん(57)は茶畑のある高台に逃げ、津波にのみ込まれる集落をぼうぜんと見詰めていた。「今年は茶摘みは無理だ」と直感したが、元気に新芽を出した。
農協も断水が続く中、給水車などを確保し、懸命に加工場の復旧に努めたが、茶摘み直前に茶葉を蒸すボイラーの異常が判明。一部の茶畑では高校生や住民が「伝統を守りたい」と茶摘みをしたが、加工手段を奪われた大半の生産者は、出荷断念を余儀なくされた。
茶摘みは1年の努力が報われるだけでなく、地域にとって仲間と語らう大切な時でもある。「大変な年だから、特に楽しみにしていた」と肩を落とす志田さん。近くに加工場がないか探したが見つからず、時期を逃した新芽を泣く泣く伐採した。
救いは取引先や愛好者からの励まし。早くも来年の新茶を待つ声も届けられ、志田さんを勇気づけた。「うちは茶畑が屋号。地震に負けたら先祖に申し訳ない」。新芽伐採後、二番茶の芽を出した茶畑を前に再出発を誓った。
最終更新:6月18日(土)9時32分
農協が原因じゃ何も言えんだろうね・・。
暗黒の稲妻
時事通信 6月18日(土)6時9分配信
「北限のお茶」として知られる岩手県陸前高田市気仙町の「気仙茶」。海沿いにある茶畑は高台にあり、大半が東日本大震災の津波被害から免れた。被災した生産農家も茶摘みに向け準備をしていたが、農協の加工場の設備に不具合が出て、今シーズンの出荷を断念した。
気仙茶は加工場が最も北にあり、優しい甘さが特徴。昔から家の庭先などで育てられ、主に自家用だったが、近年は小売り人気も高まっていた。
地震当日、生産者の志田忠一さん(57)は茶畑のある高台に逃げ、津波にのみ込まれる集落をぼうぜんと見詰めていた。「今年は茶摘みは無理だ」と直感したが、元気に新芽を出した。
農協も断水が続く中、給水車などを確保し、懸命に加工場の復旧に努めたが、茶摘み直前に茶葉を蒸すボイラーの異常が判明。一部の茶畑では高校生や住民が「伝統を守りたい」と茶摘みをしたが、加工手段を奪われた大半の生産者は、出荷断念を余儀なくされた。
茶摘みは1年の努力が報われるだけでなく、地域にとって仲間と語らう大切な時でもある。「大変な年だから、特に楽しみにしていた」と肩を落とす志田さん。近くに加工場がないか探したが見つからず、時期を逃した新芽を泣く泣く伐採した。
救いは取引先や愛好者からの励まし。早くも来年の新茶を待つ声も届けられ、志田さんを勇気づけた。「うちは茶畑が屋号。地震に負けたら先祖に申し訳ない」。新芽伐採後、二番茶の芽を出した茶畑を前に再出発を誓った。
最終更新:6月18日(土)9時32分
農協が原因じゃ何も言えんだろうね・・。
暗黒の稲妻