再送:英陪審員がフェイスブックで被告と交流、法廷侮辱罪で実刑判決
ロイター 6月17日(金)13時41分配信


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 6月16日、英国の陪審員が、審理中にフェイスブックで被告と連絡を取り合ったとして、禁錮刑を言い渡された。写真は法廷に入るフレイル陪審員(中央)(2011年 ロイター/Paul Hackett)
 [ロンドン 16日 ロイター] 英ロンドンの高等法院は16日、違法薬物事件の審理中に交流サイトのフェイスブックを通じて被告と連絡を取り合ったとして法廷侮辱罪に問われたジョアンヌ・フレイル陪審員(40)に禁錮8月の実刑判決を言い渡した。

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 インターネットを介した接触で法廷侮辱罪に問われたケースは英国では初めて。エドワード・ガニエル法務次官は、今回の判決が他の陪審員への警告につながると指摘した。

 さらにガニエル次官は、一般市民の関心が高かった今回のケースについて、「(判決が)抑止力をもたらすことを期待する。われわれの司法制度と陪審制度の正当性が維持されることが重要だ」と述べた。

 裁判でフレイル陪審員は、当時マンチェスターの裁判所で薬物事件の審理中だったジェイミー・スワート被告(34)とフェイスブックでメッセージを交換したことを認めた。

 またフレイル陪審員は評議期間中に、スワート被告の交際相手で共同被告人だったギャリー・ノックス被告についてインターネット上で検索したことも認めた。

 フレイル陪審員は、スワート被告と連絡を取った理由について、被告に共感を覚えたためだと説明。判決が言い渡された際、うつむいたまま涙を抑えきれない様子だった。

 ガニエル次官は、「フェイスブックで交流しようと、インターネットで検索をしようと、庭のフェンス越しに会話をしようと、陪審員の誓いを破りそれが見つかった場合、法廷侮辱罪に問われることを理解しないといけない」とくぎを刺した。

*本文中の脱字を補って再送します。

最終更新:6月17日(金)17時14分

どんな形であれ陪審員が被告と接触したら、それはそれでまずいだろうとは思うのだが。

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