トヨタの北米生産、9月に正常化へ 予想以上に早く回復
産経新聞 6月17日(金)7時37分配信

 【ワシントン=柿内公輔】トヨタ自動車は16日、東日本大震災の影響で縮小していた北米での生産体制が9月に完全に回復するとの見通しを発表した。部品調達が改善したためで、11月以降としていた当初の予想から2カ月以上前倒しでフル生産に戻る。

 トヨタによると、当初の予想以上に早く生産は回復しており、今月6日には北米で生産する12車種のうち8車種の生産体制が完全に通常時に戻ったという。日本からの部品の調達状況が想定以上に改善しており、現在は通常の7割程度の生産水準を、8月には8割に引き上げる方針だ。

 北米トヨタのセント・アンジェロ副社長(技術・製造部門)は「フル生産に戻すため、日本で社員や部品供給会社が不断の努力で働いている」とし、9月以降は「減産分を取り戻すことに注力したい」と述べた。

 北米トヨタの販売部門の幹部も、「われわれのディーラーも通常の形で(顧客に)乗用車やトラックを販売できるようになる」と営業面への期待を示した。

 トヨタは震災による部品調達難で、北米の全14工場で減産を余儀なくされ、減産台数は約22万台に上るとみられている。

 日本の自動車メーカーでは日産が5月にフル生産に戻り、ホンダも8月に正常化する見通し。主力市場である北米での生産体制が早期に復旧することで、米自動車大手との競争で苦戦している販売面にも好影響が期待できそうだ。

最終更新:6月17日(金)10時7分

日本の経済復興の兆しだろうか。
頑張ってほしいね。

暗黒の稲妻