日産・ルノー、露自動車最大手買収へ VW抜き世界3位グループに
産経新聞 6月16日(木)10時38分配信
 日産自動車・仏ルノー連合が、ロシア自動車最大手アフトワズを買収することで最終検討に入ったことが16日、分かった。両社あわせてアフトワズの発行済み株式の50%超を取得する方針。ルノーはすでに25%の株式を取得しており、今後25%を日産が中心となって取得する可能性が高い。ロシアの自動車市場は急速に回復しており、同国最大手の買収で、販売拡大を狙う。

 日産がアフトワズ株式を25%取得する場合、投資額は最大10億ドル(約800億円)近くになる見通し。

 アフトワズについては、リーマン・ショック後の業績悪化に対し、ルノーが10億ドルを出資して株式の25%を取得し、支援に乗り出した。その後、ロシア・プーチン首相が、ルノー会長も務める日産のカルロス・ゴーン社長に、日産にも事業再建へ協力することを要請していた。

 日産は10%前後の追加出資を行うことで検討してきたが、中国やインドなどでの販売が好調で、業績面でもルノーを大きく上回ることから、日産もルノーと同等規模25%の出資を軸に、再検討が進んでいるもようだ。

 ロシアの新車販売は、08年に約330万台とピークとなったが、リーマン・ショックの影響で、09年には146万台まで激減した。10年には190万台まで回復し、今後は年率50%程度の成長も見込まれるなど、中国、インドなどに次ぐ有望市場として期待が高まっている。

 アフトワズの10年の販売台数は約52万台。同年の日産・ルノー連合の販売台数は671万台で世界第4位。単純に合計すると723万台となり、買収が完了すれば、独フォルクスワーゲン(VW)を抜いて、トヨタ自動車、米ゼネラル・モーターズ(GM)に続く世界第3位に浮上することになる。

最終更新:6月16日(木)12時54分

何かどんどんでかくなっていくなぁ・・。

暗黒の稲妻