5月の米小売売上高は11カ月ぶり減、震災の影響で自動車販売落ち込む
ロイター 6月15日(水)0時4分配信


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 6月14日、米商務省は5月の小売売上高が季節調整済みで前月比0.2%減となったと発表した。前月比での減少は11カ月ぶり。写真は2008年5月、ニューヨーク市で(2011年 ロイター/Joshua Lott)
 [ワシントン 14日 ロイター] 米商務省が14日発表した5月の小売売上高は、東日本大震災の影響による自動車売上高の落ち込みが響き、季節調整済みで前月比0.2%減となった。前月比での減少は11カ月ぶり。ただ、エコノミスト予想の0.4%減より落ち込みは小幅にとどまった。

 4月は0.3%増加していた。5月は自動車・部品の売上高が2.9%減少し、全体を

押し下げた。東日本大震災の影響で部品の供給が滞り、完成車の在庫が減少。これをを受けメーカーが価格引き上げに動き、売上高が減少した。自動車・部品の売上高の1カ月の減少率としては2010年2月以来の大きさとなった。

 自動車を除く小売売上高は0.3%増となり、市場予想と一致。増加したものの、2010年7月以来の小幅な増加率となった。4月は0.5%増加していた。

 ガソリンスタンドの売り上げは0.3%増となり、前月の1.4%増から伸びは鈍化した。

 ガソリンを除く小売売上高は0.3%減。4月は0.1%増だった。 

 5月は食品・飲料が0.5%減、スポーツ用品・趣味関連が0.4%減、電子製品・機器が1.3%減となるなど、消費意欲の弱さが浮き彫りとなった。ただ衣料・装身具は0.2%増、建設資材・庭用設備は1.2%増となるなど、明るい部分も見られた。 

 ロイターの算出によると、自動車・ガソリン・建設資材を除くコア売上高は0.2%増加した。前月は0.3%増だった。

最終更新:6月15日(水)3時58分

米商務省の発表によると5月の小売売上高は、東日本大震災の影響による自動車売上高の落ち込みが響き、季節調整済みで前月比0.2%減となり、前月比での減少は11カ月ぶり。
ただ、エコノミスト予想の0.4%減より落ち込みは小幅にとどまったそうだ。

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