高度設定忘れ、上昇操作に遅れか=機体特性で急降下―プロペラ機地表接近・HAC
時事通信 6月11日(土)5時27分配信
北海道の奥尻空港で4日、北海道エアシステム(HAC)のサーブ社製プロペラ機が着陸をやり直そうとした際、地表まで約30メートルに接近したトラブルで、機長が目標高度を設定し忘れ、自分の意思と逆の指示が出たことに気を取られているうちに、上昇旋回の操作が遅れたとみられることが11日、分かった。同機はこの間、機体の特性から機首下げ姿勢になって急降下していた。同社が記者会見で明らかにした。
HACによると、機長は高度約180メートルを飛行中、視界が悪かったため着陸やり直しを決めた。本来は飛行方向の指示装置に、目指す高度を約1200メートルと設定しておく必要があったが、機長は約180メートルにしたまま忘れていた。
このため、機体が上昇に転じると、装置は高度を下げるよう指示した。機長は自分のイメージした指示が出ないため、気を取られた。
一方、上昇する際、揚力を得るため、主翼のフラップを上げた。この機体はフラップを上げると重心が変わり、機首が下がる特性がある。下がらないようにするためには、操縦桿(かん)で調整する必要があるが、同社の福岡武司乗員部長は会見で「機長は操縦桿を緩めた可能性がある」と話した。
この結果、機体は急降下。副操縦士が高度が上がっていないと指摘し、機長は急上昇の操作をした。その直後、対地接近警報装置が作動した。
最終更新:6月11日(土)9時41分
大事に至らず良かったが本当に気をつけて頂きたい。
ちょっとしたミスが大惨事に繋がり兼ねないだけに・・。
暗黒の稲妻
時事通信 6月11日(土)5時27分配信
北海道の奥尻空港で4日、北海道エアシステム(HAC)のサーブ社製プロペラ機が着陸をやり直そうとした際、地表まで約30メートルに接近したトラブルで、機長が目標高度を設定し忘れ、自分の意思と逆の指示が出たことに気を取られているうちに、上昇旋回の操作が遅れたとみられることが11日、分かった。同機はこの間、機体の特性から機首下げ姿勢になって急降下していた。同社が記者会見で明らかにした。
HACによると、機長は高度約180メートルを飛行中、視界が悪かったため着陸やり直しを決めた。本来は飛行方向の指示装置に、目指す高度を約1200メートルと設定しておく必要があったが、機長は約180メートルにしたまま忘れていた。
このため、機体が上昇に転じると、装置は高度を下げるよう指示した。機長は自分のイメージした指示が出ないため、気を取られた。
一方、上昇する際、揚力を得るため、主翼のフラップを上げた。この機体はフラップを上げると重心が変わり、機首が下がる特性がある。下がらないようにするためには、操縦桿(かん)で調整する必要があるが、同社の福岡武司乗員部長は会見で「機長は操縦桿を緩めた可能性がある」と話した。
この結果、機体は急降下。副操縦士が高度が上がっていないと指摘し、機長は急上昇の操作をした。その直後、対地接近警報装置が作動した。
最終更新:6月11日(土)9時41分
大事に至らず良かったが本当に気をつけて頂きたい。
ちょっとしたミスが大惨事に繋がり兼ねないだけに・・。
暗黒の稲妻