5月ビール出荷、自粛ムードで8.6%減 構成比は過去最低
産経新聞 6月10日(金)10時51分配信

 ビール5社が10日発表した5月のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)課税出荷数量は、前年同月比8.6%減の3258万ケース(1ケース大瓶20本換算)で、2カ月ぶりに前年実績を下回った。震災後の消費者の根強い自粛ムードが響いた。なかでも全体に占めるビールの構成比は43.1%となり、集計開始以来、過去最低となった。一方、低価格の第3のビールは構成比が40.9%となり、初めて4割の大台を突破した。

 4月は東日本大震災で被災した工場の復旧や物流網の回復に加え、問屋や量販店が品薄になった在庫を補うために発注量を増やした影響で前年比プラス(4.0%)だったが、5月は市場全体の供給量が安定してきたことに加え、震災後の消費者の根強い自粛ムードが直撃。特にビールは缶などの家庭用が21.9%減と大きく落ち込んだ。梅雨入りが例年より早く、降雨量が多かったことも響いた。

 第3のビールは12.3%増の1332万ケースで2カ月連続のプラスとなり、5月としては過去最高となった。各社が主力商品に絞って生産したのに加え、新商品でサントリー酒類の「絹の贅沢」、サッポロビールの「ホップ畑の香り」が発売されたことが出荷量を押し上げた。発泡酒は19.8%減の522万ケースで4カ月連続でマイナスだった。

 ビールは18.7%減の1403万ケースで2カ月ぶりのマイナスで、5月としては過去最低だった。

 ビール各社は、7~8月の最盛期に向け、猛暑だった昨年を上回る供給量の確保を目指し、震災の影響で操業停止を余儀なくされているキリンビール仙台工場(仙台市)やアサヒビール福島工場(福島県本宮市)を除き、フル生産態勢を整えている。だが、消費者の自粛ムードに加え、全国的な電力供給不足も懸念されており、供給量が震災前の水準まで回復するには時間がかかる可能性がある。

最終更新:6月10日(金)18時7分

ビール5社が発表した5月のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)課税出荷数量は、前年同月比8.6%減の3258万ケース(1ケース大瓶20本換算)で、2カ月ぶりに前年実績を下回ったという記事。
う~んこれから暑くなってビールの需要がどれ位伸びるかも気になる所だな。

暗黒の稲妻