イエメン大統領の手術成功 帰国に意欲
産経新聞 6月6日(月)20時7分配信

 【カイロ=大内清】中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどは5日、サウジアラビア当局者の話として、砲撃を受けて負傷し治療のために同国の首都リヤド入りしている隣国イエメンのサレハ大統領の手術が成功したと伝えた。サレハ氏は2週間ほどサウジに滞在し、帰国する意思を示しているという。

 サレハ氏は、3日の大統領宮殿への砲撃で胸部にめり込んだ木片を取り除く手術を受けた。顔などにもやけどを負っていることから、今後は整形外科手術も受ける予定という。

 一方、イエメンの首都サヌアでは6日、政権側と対立している最大部族ハシド族の指導者サーディク・アフマル氏の支持者らが狙撃を受け、3人が死亡した。

 これに先立ち、アフマル氏は5日、大統領職務を代行するハディ副大統領との間で停戦合意し、政権側の部隊が攻撃を停止するのを条件に占拠している政府庁舎を引き渡すとしていた。しかし、6日の狙撃により、戦闘が再開する恐れが強まっている。

 AP通信によると、サレハ氏は出国直前の4日、サウジや米国から大統領権限をハディ氏に移譲するよう迫られたものの、これを拒否していた。

 権力維持にこだわるサレハ氏は、自身の不在の間にハディ氏への権力移行が進むことを懸念しているとみられている。このため、サレハ氏の支持勢力が攻撃を仕掛け、ハディ氏とアフマル氏の停戦合意を妨害しようとしているとの見方も出ている。

最終更新:6月7日(火)1時36分

手術が無事に成功したのはいいけど、国に帰ったら今度は本当に命落としてしまうのでは?
大丈夫なんだろうかね。

暗黒の稲妻