ケイコ氏「フジモリ」の呪縛 強権・独裁 イメージ重く
産経新聞 6月7日(火)7時55分配信

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国会議員に初当選した当時のフジモリ元大統領の長女、ケイコ・ソフィア・フジモリ氏=ペルー・リマ(撮影日:2006年04月11日)(写真:産経新聞)
【リマ=黒沢潤】父、アルベルト・フジモリ元大統領が築き上げた“正の遺産”を元手に、大統領選決選投票にまで進出したものの、結局は“負の遺産”が災いした-。ケイコ・フジモリ氏は5日のペルー大統領選決選投票で、父が支持基盤とした地方の貧困層票が伸びず、父娘2代にわたる日系大統領は実現しなかった。
[フォト]ケイコ氏、敗北宣言「野党として信念を守っていく」
フジモリ元大統領は今、在任時(1990~2000年)の人権侵害などで禁固25年を言い渡され、服役中だ。しかし当時、「アンデスの“おらが村”まで視察に来てくれたと『神』のように信仰している」(外交筋)人々は少なくない。
左翼ゲリラ「センデロ・ルミノソ(輝く道)」を掃討し、超インフレを封じ込めた功績についても否定すべくもない。
「過激派は当時、至る所で爆弾を爆発させ、山の斜面に夜、火を煌々(こうこう)と燃やして住民を威圧した。テロが激減したのはフジモリのおかげさ」と運転手(29)は力を込める。
ケイコ氏が昨年末、大統領選への出馬を決意したのは、父親のそんな遺産があったからにほかならない。
米コロンビア大の経営学修士を持つ2児の母。有力紙コメルシオのホワン・パレデス論説委員長も「力、知識、態度は36歳にして申し分ない」と形容する。
急成長を遂げる自国の経済体制を維持し、貧困層に教育の機会を与え雇用を生む-というのが持論で、「大企業から金をぶん取って貧困者にばらまく政策をやめよ」とウマラ氏を厳しく追及した。しかしウマラ氏のばらまきを非難すればするほど、その受益者である貧困層の批判を買うジレンマに陥ってしまった。
さらに、3選を禁じた憲法を強引に解釈し、2000年に3選を果たしたフジモリ元大統領の“強権政治”に対する非難が、ケイコ氏の肩にのしかかった。
今年2月、「当選すれば父親を赦免する」と述べたケイコ氏はその後、「法に従い、当選しても赦免をしない」と強調したが、後の祭りだった。
日系紙「プレンサ日系」のマヌエル・ヒガ社長は「ケイコ氏が選挙戦で父の名を連呼するほど、悪いイメージを有権者に植え付ける作戦に出たウマラ陣営の餌食となった」と指摘している。
ただ、4月の国会議員選では、ケイコ氏の弟ケンジ氏(31)がトップ当選するなど、ケイコ氏派は第2党に躍進。今後も一定の影響力は保持しそうだ。
最終更新:6月7日(火)11時28分
父、アルベルト・フジモリ元大統領が築き上げた“正の遺産”を元手に、大統領選決選投票にまで進出したものの、結局は“負の遺産”が災いしたのだるね。
暗黒の稲妻
産経新聞 6月7日(火)7時55分配信
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国会議員に初当選した当時のフジモリ元大統領の長女、ケイコ・ソフィア・フジモリ氏=ペルー・リマ(撮影日:2006年04月11日)(写真:産経新聞)
【リマ=黒沢潤】父、アルベルト・フジモリ元大統領が築き上げた“正の遺産”を元手に、大統領選決選投票にまで進出したものの、結局は“負の遺産”が災いした-。ケイコ・フジモリ氏は5日のペルー大統領選決選投票で、父が支持基盤とした地方の貧困層票が伸びず、父娘2代にわたる日系大統領は実現しなかった。
[フォト]ケイコ氏、敗北宣言「野党として信念を守っていく」
フジモリ元大統領は今、在任時(1990~2000年)の人権侵害などで禁固25年を言い渡され、服役中だ。しかし当時、「アンデスの“おらが村”まで視察に来てくれたと『神』のように信仰している」(外交筋)人々は少なくない。
左翼ゲリラ「センデロ・ルミノソ(輝く道)」を掃討し、超インフレを封じ込めた功績についても否定すべくもない。
「過激派は当時、至る所で爆弾を爆発させ、山の斜面に夜、火を煌々(こうこう)と燃やして住民を威圧した。テロが激減したのはフジモリのおかげさ」と運転手(29)は力を込める。
ケイコ氏が昨年末、大統領選への出馬を決意したのは、父親のそんな遺産があったからにほかならない。
米コロンビア大の経営学修士を持つ2児の母。有力紙コメルシオのホワン・パレデス論説委員長も「力、知識、態度は36歳にして申し分ない」と形容する。
急成長を遂げる自国の経済体制を維持し、貧困層に教育の機会を与え雇用を生む-というのが持論で、「大企業から金をぶん取って貧困者にばらまく政策をやめよ」とウマラ氏を厳しく追及した。しかしウマラ氏のばらまきを非難すればするほど、その受益者である貧困層の批判を買うジレンマに陥ってしまった。
さらに、3選を禁じた憲法を強引に解釈し、2000年に3選を果たしたフジモリ元大統領の“強権政治”に対する非難が、ケイコ氏の肩にのしかかった。
今年2月、「当選すれば父親を赦免する」と述べたケイコ氏はその後、「法に従い、当選しても赦免をしない」と強調したが、後の祭りだった。
日系紙「プレンサ日系」のマヌエル・ヒガ社長は「ケイコ氏が選挙戦で父の名を連呼するほど、悪いイメージを有権者に植え付ける作戦に出たウマラ陣営の餌食となった」と指摘している。
ただ、4月の国会議員選では、ケイコ氏の弟ケンジ氏(31)がトップ当選するなど、ケイコ氏派は第2党に躍進。今後も一定の影響力は保持しそうだ。
最終更新:6月7日(火)11時28分
父、アルベルト・フジモリ元大統領が築き上げた“正の遺産”を元手に、大統領選決選投票にまで進出したものの、結局は“負の遺産”が災いしたのだるね。
暗黒の稲妻