デジタル家電 女性目線活用でヒット
フジサンケイ ビジネスアイ 6月2日(木)8時15分配信


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パナソニックのフェミニンプロジェクトから生まれたビデオカメラ「TM45」(写真:フジサンケイビジネスアイ)
 デジタル家電の企画・開発に「女性の目線」を活用する動きが広がっている。これまでも冷蔵庫や洗濯機などの白物家電の開発には女性社員が関わってきたが、デジタル家電では男性が中心となっていた。だが、女性の経済力や行動力の高まりを背景に家電各社は女性中心の開発チームを結成。機能性だけでなくデザインや使い勝手にもこだわることで主婦層などに支持され、ヒットにつながっている。

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 パナソニックは2008年、女性だけで編成したチームで市場調査から企画開発、広報宣伝までを手がける「フェミニンプロジェクト」をスタート。これまで宝石をあしらったイヤホンや、撮影済みの人物の顔に“お化粧”を施す機能を搭載したデジタルカメラなどを発売してきた。

 同チームが手がけ2月に発売したビデオカメラの新製品は、CMキャラクターに採用した歌手の森高千里さんをイメージして「おしゃれママ」をターゲットにした。女性にも使いやすいよう小型化や使いやすさを追求。本体の色もピンクなど4色を用意。見た目だけでなく「男性も使うことを想定して基本性能は落としていない」(開発担当者)という。

 こうした作戦が奏功し、同製品は3、4月と2カ月連続でビデオカメラの機種別シェアで首位を獲得。調査したGfKジャパンは「5月に入っても首位をキープしている」という。

 ソニーも“カメラ女子”の増加を追い風に、コンパクトデジカメの開発チームを女性中心で編成した。2月発売の新製品にはレースなどをあしらったデザインを採用。「購入層は20代の女性が圧倒的。デザインに一目ぼれして購入するケースも多い」(同社)といい、狙ったターゲットに“的中”した。

 ソフトバンクモバイルが今月中旬以降に発売する折りたたみ式スマートフォン(高機能携帯電話)はパソコンのようなテンキーを備えた。これも企画に携わったシャープの女性担当者が「女性は爪が長いのでテンキーを付けた方が操作しやすい」と進言して採用されたアイデアという。(古川有希)

最終更新:6月2日(木)12時28分

買う側が女性が多ければ作る側も女性がというのは当然の成り行きだろう。
これ迄は見過ごされてきたようだね。

暗黒の稲妻