政変余波で銃取引拡大=治安悪化、価格4倍に―エジプト
時事通信 6月2日(木)14時28分配信

 【カイロ時事】ムバラク前大統領が反体制デモで辞任に追い込まれた「2月政変」後のエジプトで、従来の強権支配を支えてきた警察が機能不全に陥って治安が悪化した。多くの市民が自衛に走り、拳銃や機関銃の価格が高騰している。
 治安悪化は、警察力や法治意識の低下のほか、旧体制関係者が意図的に社会不安をあおっているとの見方もある。関係者によれば、反体制デモやその後の混乱で、警察署や治安機関から銃が強奪され、闇市場に多くが出回った。
 闇市場での機関銃の価格は3万5000エジプトポンド(約49万円)前後と約4倍に高騰した。商店主や農業関係者、工場主など事業関係者が自衛のために購入するケースが多いという。
 首都カイロの銃砲店でも、政府の許可証を得た人への販売が急増している。従業員によれば、許可証の不要な発砲音だけを出す銃を買い求める人も多い。銃を買いにきたシェリフさん(40)は「警察は完全に機能しておらず、自分の身は自分で守るしかない」と話す。 

最終更新:6月2日(木)15時32分

古今東西政治が乱れれば治安が悪化するものなのだろうか。
しかし早く安定して安心して観光に行ける様になって欲しいものだ。

暗黒の稲妻