南シナ海、高まる緊張=中国の「言行不一致」非難―ベトナム
時事通信 5月31日(火)16時17分配信

 【バンコク時事】南シナ海であった中国監視船によるベトナムの探査船妨害事件をめぐり、両国の緊張が高まっている。同海域をめぐる領有権紛争については、中国の閣僚らが「対話を通じた解決を目指す」と繰り返していることから、ベトナム側は「指導者の言葉を順守してほしい」と中国の「言行不一致」を強く非難している。
 国営ベトナム通信によると、国営石油会社「ペトロベトナム」の探査船が26日、南シナ海で調査活動をしていたところ、中国の監視船にケーブルを切断された。現場はベトナムの排他的経済水域(EEZ)内だったといい、同国は中国政府に抗議した。
 しかし、中国外務省は「自国の管轄海域での正常な取り締まり活動だ」と反論。これに対し、ベトナム側も「水深30メートルでケーブルが切断されており、事前に準備した行為だ」と指摘する。
 同海域の南沙(英語名スプラトリー)諸島などをめぐっては、ベトナムを含む東南アジア諸国などと中国が領有権を争っている。東南アジア諸国連合(ASEAN)は同海域の紛争の平和的解決に向け中国と合意した「南シナ海行動宣言」の完全履行などを求めている。
 一方、中国も国際会議の席上では海洋問題の平和的解決を目指すことで合意している。梁光烈国防相は5月、フィリピンを訪問、アキノ大統領と会談し、海洋問題に関して対話の重要性で一致した。 

最終更新:5月31日(火)18時30分

これが安保理常任理事国とはね。
それにしても、ベトナム政府、毅然としてるな。
今の日本にゃ絶対できないな。

暗黒の稲妻