<地震>海底に東南海地震の痕跡 海洋機構チームが発見
毎日新聞 5月30日(月)15時0分配信
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東日本大震災と東海、東南海、南海地震の震源地
東南海地震の震源域にあたる紀伊半島沖の海底から、地震で生じた熱で変成した岩石を、海洋研究開発機構の坂口有人・技術研究主任(地質学)らのチームが見つけた。深さは438メートルでプレート(岩板)境界で発生する地震で最も浅く、海底から地震の痕跡が直接確認されたのは世界初という。震源が浅いと津波を伴う可能性がある。
【図解】日本周辺のプレートの状況と地震の仕組み
東南海地震は約90~150年間隔で起きるマグニチュード8級の地震で、21世紀前半にも発生するとみられており、対策強化が求められそうだ。米地質学会誌に発表した。
チームは、フィリピン海プレートが陸側のプレートに沈み始める境界の断層で、地球深部探査船「ちきゅう」が07~08年に掘削した試料を分析。断層の最下部にある幅約1センチの層内の石炭粒子が、短時間で300度近い高温になった形跡を確認した。地震で断層がずれた際に生じた摩擦熱が原因という。今後、生じた時期を解析する。
津波が起こる典型的なプレート境界の大地震は、海底下約10~30キロの深さで固い地盤同士がくっついた箇所が一気にずれて発生する。一方、深さ10キロ以下の浅い地盤は軟らかいため、ひずみがたまりにくく地震も起きにくいと考えられている。
しかし、東京大などは昨年、1605年に西日本の太平洋沿岸を襲った慶長地震が、深さ10キロまでの浅い場所で起きたとの解析結果を発表。専門家の間で、国の防災対策で想定していないような、大津波を伴う地震が存在するのではないかという声が出始めていた。【八田浩輔】
最終更新:5月30日(月)17時28分
ちょっと心配な記事。
こりゃ近畿地方も要注意だな・・・(汗。
暗黒の稲妻
毎日新聞 5月30日(月)15時0分配信

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東日本大震災と東海、東南海、南海地震の震源地
東南海地震の震源域にあたる紀伊半島沖の海底から、地震で生じた熱で変成した岩石を、海洋研究開発機構の坂口有人・技術研究主任(地質学)らのチームが見つけた。深さは438メートルでプレート(岩板)境界で発生する地震で最も浅く、海底から地震の痕跡が直接確認されたのは世界初という。震源が浅いと津波を伴う可能性がある。
【図解】日本周辺のプレートの状況と地震の仕組み
東南海地震は約90~150年間隔で起きるマグニチュード8級の地震で、21世紀前半にも発生するとみられており、対策強化が求められそうだ。米地質学会誌に発表した。
チームは、フィリピン海プレートが陸側のプレートに沈み始める境界の断層で、地球深部探査船「ちきゅう」が07~08年に掘削した試料を分析。断層の最下部にある幅約1センチの層内の石炭粒子が、短時間で300度近い高温になった形跡を確認した。地震で断層がずれた際に生じた摩擦熱が原因という。今後、生じた時期を解析する。
津波が起こる典型的なプレート境界の大地震は、海底下約10~30キロの深さで固い地盤同士がくっついた箇所が一気にずれて発生する。一方、深さ10キロ以下の浅い地盤は軟らかいため、ひずみがたまりにくく地震も起きにくいと考えられている。
しかし、東京大などは昨年、1605年に西日本の太平洋沿岸を襲った慶長地震が、深さ10キロまでの浅い場所で起きたとの解析結果を発表。専門家の間で、国の防災対策で想定していないような、大津波を伴う地震が存在するのではないかという声が出始めていた。【八田浩輔】
最終更新:5月30日(月)17時28分
ちょっと心配な記事。
こりゃ近畿地方も要注意だな・・・(汗。
暗黒の稲妻