ネット通販の薬局経営者書類送検へ 薬事法の改正後全国初
産経新聞 5月31日(火)2時30分配信

 店頭での対面販売を義務づけられた医薬品をインターネットで通信販売し、府の改善命令にも従わなかったとして、大阪府警は薬事法違反容疑で、大阪府枚方市東中振の「三牧ファミリー薬局」の社長(55)を31日にも書類送検する方針を固めた。厚生労働省によると、平成21年6月の改正薬事法施行で薬の通販が規制されて以降、立件されるのは全国で初めて。

 薬事法では、一般用医薬品を副作用などのリスクが高い順に1~3類に分類。購入者へのリスク情報提供の必要性が高い1、2類は対面販売に限定している。

 捜査関係者によると、社長は21年6月以降、薬剤師などによる対面販売が必要な育毛剤やかぜ薬などをネットで販売。府が同年12月と昨年7月に改善命令を出したが、従わずに販売を続けた疑いが持たれている。府が今年4月に刑事告発していた。

 同社は平成7年にネット通販を開始。現在は約8千品目を販売し、売り上げは約8億円に上る。注文が多いのは育毛剤や妊娠検査薬などで、客が対面での購入を躊躇するためとみられる。

 薬剤師でもある社長は取材に対し、「客とはネット上で情報のやりとりをしており、対面販売以上のことをしている」と説明。ネットでの注文の際は、画面に服用経験の有無や既往症などに関する質問が表れ、支障があれば購入できない仕組みだという。

 社長は「一般医薬品は消費者のための薬で、買い方に選択肢があってしかるべきだ」と主張。一方、府は「対面販売はより安全に薬を使ってもらうためのシステム。店頭での副作用に関する説明が必要だ」としている。

 対面販売の義務づけをめぐっては、今年3月の「規制仕分け」で、「対面販売の方が安全性が高いとする根拠は明らかにならなかった」などと指摘され、規制緩和へ向けて政府が検討を始めている。

最終更新:5月31日(火)8時21分

この薬局店主はある意味自ら人柱を買って出た勇気ある人なのだろう。
実体にそぐわない規制について 争って欲しい。
逮捕するだけではなく、どうしてそれがいけないかと言う事について、ちゃんと判る様に説明する必要あると思うんだけど。
インターネットは一つの手段であり、それを使用して薬を販売するのがどうして悪いのか。
根拠を示し明確な回答を求めたい

暗黒の稲妻。