米リンクトイン、初日取引でIPO価格2倍以上に急騰
ウォール・ストリート・ジャーナル 5月20日(金)8時39分配信

 新規株式公開(IPO)後初めての取引となった米ビジネス向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手リンクトインの株価は19日、取り引き開始後数時間で公開価格の倍以上となる112ドル(9140円)まで急騰、投資家の同種サービスへの強い投資意欲を裏付けた。

 旺盛な投資家需要を見越し、IPO価格は17日、当初予定レンジから10ドル引き上げられて42~45ドルとなった。この日の取引では、まずIPO価格より84%高い83ドルで初値を付け、数時間後には150%高の112ドルへ急上昇、この時点で企業価値が100億ドルを上回った。

 この急騰で保有するリンクトイン株の価値が2億ドルを超えた最高経営責任者(CEO)ジェフリー・ワイナー氏は、初日の株価動向にはあまり重きを置いていなかったという。

 「正直なところ、初日がどうなるかはあまり考えていなかった。マーケットはマーケットだし、我々が最重点に考えているのは会社の長期的な計画とファンダメンタルズをいかによくするかだ」とワイナーCEOはインタビューでこう話した。

 インターネット関連では米グーグル社以来の最大規模となる784万株の新規公開は論議を呼んでいた。シリコンバレーやウォール街では、現在のネット関連株人気が新たなドットコムバブルを形成しつつあるとみられているからだ。

 しかし、この日の取引では、こうした警告が一顧だにされず、投資家はモルガン・スタンレー、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、JPモルガンチェースが仕切ったリンクトイン新規公開株を買いまくった。

 リンクトインのIPOは、SNS大手フェイスブックや共同購入クーポンサイトのグルーポンなど、ベンチャーキャピタルなどから熱狂的な人気を集めるネット関連会社が今後、新規株式公開を実施した際、どれだけの大商いになるかを示唆するものだろう。

 例えば、リンクトインの6倍に及ぶ6億人以上のメンバーを抱え、より幅広い分野でのネットワークサービスを提供するフェイスブックなら、今回以上の購買需要が期待される。

 それだけに、最も注目されるフェイスブックがIPOを実施する前に、他の未公開のネット関連会社は新規公開してしまおうと意欲的になるとみられる。というのも、いったんフェイスブックが公開してしまうと、その後は投資家の関心が薄れるとみられるからだ。

最終更新:5月20日(金)8時39分

SNSも判るんだが、やっぱ現実世界のつきあいも大事だと思う。
(まぁ稲妻が言っても説得力はゼロか(苦笑))

暗黒の稲妻