タランチュラは足から糸を出す
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 5月17日(火)18時58分配信
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老齢のメキシカンフレームニータランチュラ「フラッフィー」。脱皮後の外骨格が今回の研究に用いられた。
(Photograph courtesy Claire Rind)
新しい研究によると、タランチュラは滑りやすい面を登る際に足先にある「出糸管」から糸を出すという。
タランチュラは体がもろく落下で死ぬ可能性があるため、バランスの保持は死活問題である。今回の研究によると、壁を登るスパイダーマンのように糸を使ってバランスを保つことが多いらしい。表面に張りつき、地面が揺れてようとも離れないという。
タランチュラはいわゆるクモの巣を作らないが、巣穴の裏地や保護には糸を使うことが多い。タランチュラが糸を出すとする学説が最初に提出されたのは2006年だが、足から糸を出しているのか、糸の製造器官である出糸突起から出る糸を足でつかんで接着剤に利用しているのか、科学者の見解は分かれていた。
この問題に答えを出そうとイギリス、ニューカッスル大学の神経生物学者クレア・リンド氏と大学院生のルーク・バーケット氏は、顕微鏡のスライドガラスを敷きつめた乾いた清潔な水槽にタランチュラを入れ、ビデオカメラを設置した。そして、水槽を傾けてコツコツとたたき、タランチュラがその場にとどまるか、わずかでも滑るかを調べた。
撮影された動画のスローモーション映像から、タランチュラは足だけが水槽のガラスに触れていたことと、ほんのわずかしか滑っていなかったことが判明した。糸が分泌された証拠がないか水槽のスライドを調べたところ、「足が置かれていたスライドで、足跡のなかに絹のような糸が20~30本見つかった」。
リンド氏らはまた、電子顕微鏡でタランチュラの足を調べ、足を覆う毛に交じって糸を作り出す小さな出糸管があることを発見した。同氏によると、綿毛のような毛の1本は柄の付いたタワシのように見えるのに対し、出糸管は長いトゲのようだという。
リンド氏は、出糸管から糸がまだ出てきているのを観察した。これは、「トゲ」は感覚器官だとしてきたこれまでの研究を否定するものだ。
リンド氏はチリアンコモンタランチュラ、インディアンオーナメンタルタランチュラ、メキシカンフレームニータランチュラの3種を電子顕微鏡で観察した。この3種は「タランチュラの系統樹で遠く離れている」ため、すべてのタランチュラが糸投げの能力を備えている可能性が高いという。
メキシカン・フレームニー・タランチュラの調査には、リンド氏のペットだった「フラッフィー」から偶然得られた脱皮後の外骨格が用いられた。フラッフィーは実験に参加する前に死んでいたという。しかし、それでよいのだとリンド氏。「お行儀の良い淑女ではなく、ちょっとアグレッシブだった」。
タランチュラの糸に関する今回の研究結果は、「Experimental Biology」誌の6月1日号に掲載される。
Rachel Kaufman for National Geographic News
最終更新:5月17日(火)18時58分
タランチュラ・・そう見た事ある人はお分かりだあの毒雲だ。
その前に・・タランチュラの説明を。
wikipediaによると

タランチュラコモリグモ(雌)と子蜘蛛

ジュウサンボシゴケグモ(雌)
タランチュラ(tarantula、英語発音: /təˈræntʃulə/)とは、ヨーロッパの伝説に登場する毒グモである。
語源はイタリアの港町、タラントであるとされる。その地方には毒グモの伝説があり、それに噛まれるとタランティズムという病を発症するといわれた。タランティズムの患者は死なないためには、タランテラという踊りを踊ればいいという伝承がある。南イタリアでは、16世紀と17世紀にタランティズムがしばしば報告された。
伝説のクモは、この地方に産する大型のコモリグモの1種タランチュラコモリグモ( Lycosa tarantula)であるとされた。タランチュラコモリグモは、雌が体長約27 mm、雄が体長約19 mmとコモリグモの中では大型であるが、実際には毒は恐ろしいものではない。同じ地域には人間にも危険な猛毒のジュウサンボシゴケグモ(Latrodectus tredecimguttatus)が生息しており、全長が約1cmのジュウサンボシゴケグモよりも、より大きなタランチュラコモリグモの方が目に付きやすいため、誤解が広まったようである。ジャン・アンリ・ファーブルは近縁のナルボンヌコモリグモ(L. narbonensis Walckenaer)の毒の強さを調べるためにひよこを噛ませたところ、死んでしまったと記録しているが、直接に毒で死んだと言うより、足が動かなくなり、餌が食べられなくなったのが原因だろうと言われている。かつてはコモリグモ科はこの伝説のためにドクグモ科と呼ばれていたが、クモの中でも特に毒性が強いわけではなく、母グモは子グモを腹部の上にのせて守る習性があるため、コモリグモ科と名前が変わった経過がある。
タランチュラの伝承を知るヨーロッパ人が新大陸に渡ってから、恐ろしい姿の大きなクモを見るとタランチュラと呼んだ。当初はアシダカグモ類もその名で呼ばれることがあったようだが、次第にオオツチグモ科のクモなどをタランチュラと呼ぶようになった。
タランチュラと呼ばれるクモの分類
クモ亜目
・トタテグモ下目
Atypidae ジグモ科
Dipluridae ホンジョウゴグモ科
Hexathelidae ジョウゴグモ科
Mecicobothriidae イボナガジョウゴグモ科
Theraphosidae オオツチグモ科
・クモ下目
コモリグモ科
コモリグモ属(Lycosa)
タランチュラコモリグモ(L. tarantula)
(Wikipedia タランチュラより転載:フリー百科事典)
昔の人はこれを見てどう思ったのだろう。
確かに不気味な感じはするが・・。
ちなみに稲妻はこの手合いは苦手だったりする。
なのでコメントは短めにしておく事にする(笑。
暗黒の稲妻
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 5月17日(火)18時58分配信
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老齢のメキシカンフレームニータランチュラ「フラッフィー」。脱皮後の外骨格が今回の研究に用いられた。
(Photograph courtesy Claire Rind)
新しい研究によると、タランチュラは滑りやすい面を登る際に足先にある「出糸管」から糸を出すという。
タランチュラは体がもろく落下で死ぬ可能性があるため、バランスの保持は死活問題である。今回の研究によると、壁を登るスパイダーマンのように糸を使ってバランスを保つことが多いらしい。表面に張りつき、地面が揺れてようとも離れないという。
タランチュラはいわゆるクモの巣を作らないが、巣穴の裏地や保護には糸を使うことが多い。タランチュラが糸を出すとする学説が最初に提出されたのは2006年だが、足から糸を出しているのか、糸の製造器官である出糸突起から出る糸を足でつかんで接着剤に利用しているのか、科学者の見解は分かれていた。
この問題に答えを出そうとイギリス、ニューカッスル大学の神経生物学者クレア・リンド氏と大学院生のルーク・バーケット氏は、顕微鏡のスライドガラスを敷きつめた乾いた清潔な水槽にタランチュラを入れ、ビデオカメラを設置した。そして、水槽を傾けてコツコツとたたき、タランチュラがその場にとどまるか、わずかでも滑るかを調べた。
撮影された動画のスローモーション映像から、タランチュラは足だけが水槽のガラスに触れていたことと、ほんのわずかしか滑っていなかったことが判明した。糸が分泌された証拠がないか水槽のスライドを調べたところ、「足が置かれていたスライドで、足跡のなかに絹のような糸が20~30本見つかった」。
リンド氏らはまた、電子顕微鏡でタランチュラの足を調べ、足を覆う毛に交じって糸を作り出す小さな出糸管があることを発見した。同氏によると、綿毛のような毛の1本は柄の付いたタワシのように見えるのに対し、出糸管は長いトゲのようだという。
リンド氏は、出糸管から糸がまだ出てきているのを観察した。これは、「トゲ」は感覚器官だとしてきたこれまでの研究を否定するものだ。
リンド氏はチリアンコモンタランチュラ、インディアンオーナメンタルタランチュラ、メキシカンフレームニータランチュラの3種を電子顕微鏡で観察した。この3種は「タランチュラの系統樹で遠く離れている」ため、すべてのタランチュラが糸投げの能力を備えている可能性が高いという。
メキシカン・フレームニー・タランチュラの調査には、リンド氏のペットだった「フラッフィー」から偶然得られた脱皮後の外骨格が用いられた。フラッフィーは実験に参加する前に死んでいたという。しかし、それでよいのだとリンド氏。「お行儀の良い淑女ではなく、ちょっとアグレッシブだった」。
タランチュラの糸に関する今回の研究結果は、「Experimental Biology」誌の6月1日号に掲載される。
Rachel Kaufman for National Geographic News
最終更新:5月17日(火)18時58分
タランチュラ・・そう見た事ある人はお分かりだあの毒雲だ。
その前に・・タランチュラの説明を。
wikipediaによると

タランチュラコモリグモ(雌)と子蜘蛛

ジュウサンボシゴケグモ(雌)
タランチュラ(tarantula、英語発音: /təˈræntʃulə/)とは、ヨーロッパの伝説に登場する毒グモである。
語源はイタリアの港町、タラントであるとされる。その地方には毒グモの伝説があり、それに噛まれるとタランティズムという病を発症するといわれた。タランティズムの患者は死なないためには、タランテラという踊りを踊ればいいという伝承がある。南イタリアでは、16世紀と17世紀にタランティズムがしばしば報告された。
伝説のクモは、この地方に産する大型のコモリグモの1種タランチュラコモリグモ( Lycosa tarantula)であるとされた。タランチュラコモリグモは、雌が体長約27 mm、雄が体長約19 mmとコモリグモの中では大型であるが、実際には毒は恐ろしいものではない。同じ地域には人間にも危険な猛毒のジュウサンボシゴケグモ(Latrodectus tredecimguttatus)が生息しており、全長が約1cmのジュウサンボシゴケグモよりも、より大きなタランチュラコモリグモの方が目に付きやすいため、誤解が広まったようである。ジャン・アンリ・ファーブルは近縁のナルボンヌコモリグモ(L. narbonensis Walckenaer)の毒の強さを調べるためにひよこを噛ませたところ、死んでしまったと記録しているが、直接に毒で死んだと言うより、足が動かなくなり、餌が食べられなくなったのが原因だろうと言われている。かつてはコモリグモ科はこの伝説のためにドクグモ科と呼ばれていたが、クモの中でも特に毒性が強いわけではなく、母グモは子グモを腹部の上にのせて守る習性があるため、コモリグモ科と名前が変わった経過がある。
タランチュラの伝承を知るヨーロッパ人が新大陸に渡ってから、恐ろしい姿の大きなクモを見るとタランチュラと呼んだ。当初はアシダカグモ類もその名で呼ばれることがあったようだが、次第にオオツチグモ科のクモなどをタランチュラと呼ぶようになった。
タランチュラと呼ばれるクモの分類
クモ亜目
・トタテグモ下目
Atypidae ジグモ科
Dipluridae ホンジョウゴグモ科
Hexathelidae ジョウゴグモ科
Mecicobothriidae イボナガジョウゴグモ科
Theraphosidae オオツチグモ科
・クモ下目
コモリグモ科
コモリグモ属(Lycosa)
タランチュラコモリグモ(L. tarantula)
(Wikipedia タランチュラより転載:フリー百科事典)
昔の人はこれを見てどう思ったのだろう。
確かに不気味な感じはするが・・。
ちなみに稲妻はこの手合いは苦手だったりする。
なのでコメントは短めにしておく事にする(笑。
暗黒の稲妻