カダフィ氏の息子、空爆で死亡=大佐は無事―リビア政府
時事通信 5月1日(日)7時58分配信

 【ワシントン時事】米CNNテレビなどによると、リビア政府は1日、北大西洋条約機構(NATO)軍による30日夜の空爆で、トリポリ市内の自宅にいたカダフィ大佐の息子のセイフアラブ・カダフィ氏(29)と大佐の孫3人が死亡したと発表した。大佐も同じ邸宅内にいたが無事という。
 NATOは声明を出し、トリポリ市内のカダフィ政権の軍事施設に精密攻撃を加えたと発表。ただ、「カダフィ政権による市民への組織的攻撃に関連する軍事的標的であり、個人を標的にしていない」と強調した。国連安全保障理事会決議は、市民保護目的に限定して武力行使を認めている。
 リビア政府報道官は記者会見で、カダフィ大佐と夫人のほか親族や知人が攻撃を受けた邸宅にいたと説明。「この国の指導者を暗殺するための直接的な作戦だ」と非難した。また、少なくとも3発のミサイル攻撃を受けたとし、屋根が崩落するなど激しく損壊した邸宅に記者団を案内した。
 セイフアラブ氏は、大佐の末の息子とされる。報道官は、同氏がドイツに留学した経験もある学生で、政府や軍には深く関与していなかったと主張している。
 ただ、反政府勢力の連合体「国民評議会」のスポークスマンはCNNに対し、「反乱が始まるまでセイフアラブ氏など聞いたこともなかった」とした上で、「同情を得ようと躍起になっている政権のでっち上げ」と懐疑的な見方を示している。 

最終更新:5月1日(日)13時49分

何処の国へ行っても利権絡みだな。
こうなって来ると誰もリビア国民の事など考えていない気がしてしまう。

暗黒の稲妻