訃報 ソニー元社長、大賀典雄さん死去 81歳
毎日新聞 4月23日(土)23時40分配信


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大賀典雄さん
 ソニーの元社長・会長で、東京フィルハーモニー交響楽団会長兼理事長を務めるなど音楽家としても知られた大賀典雄(おおが・のりお)さんが23日、多臓器不全のため死去した。81歳。葬儀は近親者で行う。喪主は妻緑(みどり)さん。後日、社葬を執り行う。

 東京芸術大に在学中から、ソニー創業者の井深大、盛田昭夫両氏と親交があり、請われて、59年にソニーに入社した。米レコード大手との合弁会社「CBS・ソニー」の設立に尽力し、ソニーの経営多角化に貢献した。

 82年に社長に就任した後は、レコードのLPに代わるCDの発売、米映画大手コロンビア・ピクチャーズ(現ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)の買収、家庭用ゲーム機「プレイステーション」の投入を主導。「ハードとソフトの融合」を推進し、井深、盛田両氏が世界的メーカーに育てたソニーの業績を一段と拡大した。コロンビア買収では、「ソニーは米国の魂を買った」と報じられるなど大きな話題になった。

 95~00年は会長、03~06年は名誉会長を務め、経団連(現日本経団連)副会長も歴任した。一方、99年から会長兼理事長を務めた東京フィルの公演で指揮するなど、音楽家としても活躍する異色の経営者だった。

 ハワード・ストリンガー会長兼社長は23日、「ハードとソフトの両事業に着目し、成功に導いた、たぐいまれな経営者だった。ソニーが世界的な企業に変貌を遂げたのは大賀氏の多大な功績と言える」とのコメントを発表した。

最終更新:4月24日(日)0時32分

ソニーの元社長であり会長で、東京フィルハーモニー交響楽団会長兼理事長を務めるなど音楽家としても知られた大賀典雄さんが23日、多臓器不全のため死去した。81歳。
ご冥福をお祈り致します。
安らかにお眠りください。

暗黒の稲妻