福島第1原発 県、いわきのコメ作付け容認
毎日新聞 4月21日(木)15時37分配信


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いわき市の位置
 福島第1原発の事故を受け、福島県内の周辺13市町村でのコメの作付けが凍結された問題で、県がいわき市については事実上容認したことが分かった。現在、県は土壌の放射性物質の調査結果を基に作付け可否を国と協議しているが、いわき市内の一部農家はすでに作付けを進めている。

【連日更新】全都道府県の最新の放射線量

 県が14日付で農林事務所やJA向けに出した「農業技術情報(第1号)」によると、「避難指示区域、計画的避難区域、緊急時避難準備区域以外では稲の作付けを行って差し支えない」とした。

 避難指示区域は原発の半径20キロ圏内。計画的避難区域は20キロ圏外で累積放射線量が多くなる恐れのある地域を指す。さらに20~30キロの範囲で計画的避難区域以外の場所は緊急時避難準備区域に指定される可能性がある。いわき市を除く12市町村は避難指示区域に該当するか、今後、計画的避難区域、緊急時避難準備区域が設定されるとみられる。

 一方、いわき市は北部の一部が30キロ圏内にあるが、計画的避難区域や緊急時避難準備区域は設定されない見通しだ。4月中旬に、もみまきを始めたという市内の専業農家は「県にも問い合わせたが、『いわき市は大丈夫だろう』ということだった」と話した。

 背景には、5月下旬までに田植えを終えなければならない時間的制約がある。市内の別の農家は「可否の発表を待っていたら、間に合わなくなる」と話した。【和田武士、荻野公一】

最終更新:4月21日(木)19時51分

福島県第一原発の事故を受けて福島県内のコメの作付けが凍結されていたが、いわき市については事実上容認された様だ。
コレを受けて一部の農家で既に作付けを始めているとの事。

暗黒の稲妻