三井系企業など訴訟合戦=BPの米原油流出事故で
時事通信 4月21日(木)12時1分配信

 【ニューヨーク時事】英石油大手BPは20日、米メキシコ湾で昨年4月に起きた原油流出事故をめぐり、掘削施設の運営を受託していたスイスの油田掘削大手トランスオーシャンなどの過失が原因だとして、米政府から起こされている損害賠償請求の肩代わりを求める裁判をルイジアナ州の連邦地裁に起こした。米メディアが同日報じた。一方、油田開発事業に参加していた三井物産系石油開発会社のMOEXと米エネルギー企業、アナダルコ・ペトロリアムも同日までにBPを提訴。原油流出の賠償負担問題は、大手企業間の訴訟合戦に発展した。
 三井物産側は10%、アナダルコは25%それぞれ油田の権益を保有。両社は訴訟で、事故の責任はBPとトランスオーシャンにあるとし、米政府への損害賠償を負担するよう求めた。
 これに対しBPは、事故原因は掘削施設のさまざまな安全装置の動作不良にあると主張。油田の暴噴防止装置を納入した米キャメロン・インターナショナルに対しても、設計上の欠陥があったとして、米政府からの損害賠償請求を最大で全額負担するよう求めた。
 事故は昨年4月、海上の掘削施設が爆発して発生。作業員11人が死亡したほか、推計で490万バレル(約7億8000万リットル)に上る原油が流れ出た。原因を調べていた米政府の調査委員会は今年3月、流出の最終的な原因が暴噴装置の作動不良にあったとする報告書を公表した。(了)

最終更新:4月21日(木)14時53分

日本の三井物産の子会社である三井石油開発が一割ほど出資していたそうだが、非運営者ということもあり、賠償があっても一割以下で、それも保険適用内とか。
原因となった、爆発したプラットフォームの製造は韓国の現代重工業で、さて、どうなるのやら。

暗黒の稲妻