辛い実がならない万願寺とうがらし 府が新品種を開発
両丹日日新聞 4月20日(水)12時49分配信


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順調に育ち花をつけている万願寺2号のとうがらし(阪本さんのハウスで)
 京のブランド野菜としてJA京都にのくに管内でのみ栽培されている「万願寺とうがらし」。辛い実がまったくなく、実が紫がかる着色果実が少ない新品種「京都万願寺2号」を府が開発。3月に品種登録された。今季から導入を進め、来季には全面的に2号に切り替える方針。

 万願寺とうがらしは、舞鶴市万願寺を原産とし、これまでに舞鶴のほかJAにのくに管内の綾部、福知山に拡大。昨季は11・1ヘクタールで栽培された。
 
 在来品種は、時々辛い実があり、着色果実ができるという課題があった。これを打開するために改良したのが「京都万願寺1号」で、2007年に品種登録された。
 
 これで辛いものの比率は下がったが、着色果が発生し販売できる収量に影響していたことから、さらに改良を進め、2号が誕生した。これにより、辛い実はまったくなく、着色果も少なくなった。
 
 昨年度は作付面積のうち、大半の10ヘクタールで1号が栽培され、在来品種が1ヘクタール。2号も0・1ヘクタールで試験栽培された。今年度は、全12ヘクタールのうち1号が6ヘクタール、2号が5ヘクタール、在来が1ヘクタールでの作付けを予定している。
 
 今年度は露地栽培はすべて2号に切り替え、ハウス栽培も来季には全面切り替えをする方針。
 
 福知山市市寺の阪本裕行さんのハウスには、3月末に2号の苗168本が植えられ、順調に育って花が咲き始めた。JAによると、管内の万願寺とうがらしは平年並みの5月の中旬に出荷される見通しだという。

最終更新:4月20日(水)12時49分

よく万願寺唐辛子は炒めて食べるガ偶に辛いのがあったりして嫌だったけどこれなら全然食べられるかもしれないなぁ。

暗黒の稲妻