中古レコードの寄贈申し出続々 陸前高田・ジャズ喫茶店
河北新報 4月18日(月)14時19分配信

 岩手県陸前高田市で経営するジャズ喫茶店を津波で流され、河北新報の「ふんばる」(1日付)で紹介された店主の冨山勝敏さん(69)に、「中古レコードを送りたい」との支援の申し出が相次いでいる。寄贈の希望はこれまでに計800枚近くに上り、避難所で暮らす冨山さんは再起への励ましに感激している。
 流された冨山さんの店は「h.イマジン」。2003年に東京から大船渡市に移住し、開いた最初の店が昨年2月に火事で全焼。友人らの応援で昨年12月、陸前高田市の旧町役場を改装して再出発したばかりだった。
 「中古レコードを送りたい」という申し出は、冨山さんを紙面や河北新報のホームページKOLNETで紹介した本紙のほか、同記事を転載した神奈川新聞、東京新聞にも寄せられた。
 神戸市の広告代理店勤務高橋寿美子さん(38)は兵庫県内のジャズ愛好家のメールマガジンを通して記事を知り、集めた100枚余りのジャズやポップスのレコードを送ろうと思い立った。
 「ブログで出会った友人が陸前高田におり、店も家も流され避難所にいる。何ができるか悩んだ時、『癒やしの場を再びつくりたい』という冨山さんの話が響いた」。音楽好きな仲間たちにも応援を呼び掛けるという。
 東京都内の自営業菅原一晃さん(58)は東京新聞で記事を読んだ。「つらい状況であるほど、楽しみが日常に必要。店が復活する日のために、ジャズを100枚ほど役立ててもらえたら」と本紙にメールを寄せた。
 横浜市の小野妙子さん(72)は、ジャズやタンゴ、日本の懐かしい歌などを織り交ぜ、60枚余りを送りたいと神奈川新聞に希望を寄せた。「69歳の冨山さんに、また元気に立ち上がってほしい」とメッセージを語る。
 同紙には、読者9人から計580枚の送付の希望が寄せられたという。
 陸前高田市の第一中の避難所にいる冨山さんは「全国からの励ましは夢のよう。支援に感謝し、いずれ『h.イマジン』の再々出発に使わせていただきたい」と語った。(寺島英弥)

最終更新:4月18日(月)14時19分

稲妻もレコードからCDに移行したけど、やはり針の入手が大変なのと針そのもの単価が高い。
個人的にはレコードプレーヤーで聞くのも好きだけどね。

暗黒の稲妻