「船がない」漁師悲鳴=他地域へ買い付け、ネット注文も
時事通信 4月13日(水)5時10分配信

 東日本大震災の津波で漁船を失った漁師たちが悲鳴を上げている。避難生活が長引き、生計を立てていく必要が生じる中、最も大事な商売道具の調達という難問に頭を抱えている。
 「どうしようもない」。岩手県釜石市の漁師土手和夫さん(70)はため息をつく。津波が去った後、避難していた高台から下りると、自分の船「大喜丸」は転覆、赤い船底を見せていた。
 船形こそとどめているが、破損状況は分からない。漁業再開には網を新たに調達し、機械を修理する必要もあるが、今は生活するので精いっぱい。「とりあえず船をひっくり返してみて、それから今後のことを考える」と言葉少なだ。
 釜石湾漁業協同組合によると、所属する552隻のうち、95%が完全に壊れたか、流された。被害額は同組合だけで約48億円に上る。
 同県宮古市では、陸に打ち上げられた船のうち、修理すれば使えそうなものを漁協が探したところ、100隻程度あった。ただ、宮古漁協に所属する1030隻のうち9割以上が破損しており、十分な数ではないという。知り合いのつてをたどって中古船を探す漁師が多いが、インターネットで注文する漁師もいる。
 同県久慈市の漁協は震災発生直後の3月13日に造船業者に120隻を一括注文した。「早い者勝ちになると思った。5月の連休明けには調達のめどが付きそうだ」(嵯峨松男参事)ととりあえずは胸をなで下ろすが、全漁師に行き渡らせるにはあと約450隻が必要だ。今月15日から北海道の漁港へ中古の船を大量に探しに行く予定。「とにかく船がない。使える船であれば何でもいい」(同)。 

最終更新:4月13日(水)14時38分

「とにかく船がない。沈まなければ何でもいい」という言葉から切実な思いが伝わってくる。
菅内閣は何をしてるんだろうかね。
情報は隠蔽するわ、発表は曖昧だわ、無駄な会議ばっかして全て対応は後手後手と来たもんだ。
この1ヶ月で既に結果は出てるはずだ。
対策を実行出来ない権力の亡者だけにはなはなだ迷惑な存在。
民主党政権は日本の疫病神。
解散総選挙して民意を問うべきではないのか。

暗黒の稲妻