中国、0.25%追加利上げ 半年で4回目
産経新聞 4月6日(水)7時57分配信

 【上海=河崎真澄】中国人民銀行(中央銀行)は5日、金融機関の貸出・預金金利を1年物でいずれも0・25%引き上げると発表した。東日本大震災の影響によるインフレを警戒、金融引き締めで物価安定を図る。日本のお盆にあたる清明節の3連休が明ける6日から実施する。

 中国の利上げは今年2月9日以来、約2カ月ぶりで今年に入って2回目。金融危機後初めて昨年10月に利上げに踏み切り、同12月にも追加利上げした。昨年秋から約半年で4回もの利上げとなる。

 中国では、大震災の影響で日本からの部品供給が停滞し、品不足に陥ったハイテク製品の価格が上昇するなど、物価上昇圧力が強まっている。復興に向けた日本の資源需要拡大で原材料価格が上がるとの観測もあがっている。

 今回の追加利上げにより、貸出金利は6・31%、預金金利は3・25%になる。1年物以外の定期、貸出金利も期間の長短に応じて異なる幅で引き上げる。

 中国では、不動産バブルの過熱にも歯止めがかかっていない。人民銀行はさらに、市中銀行に対する預金準備率引き上げや不動産などへの融資規制など、さまざまな手段で金融引き締めを図っているが、実効性はいずれも限定的で、さらなる追加利上げも予想される。

最終更新:4月6日(水)10時34分

半年で4回だそうだ。

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