避難所生活の人工透析患者、2人死亡
読売新聞 4月2日(土)10時50分配信

 東日本大震災の被害を受けた宮城県で、避難所生活を送っていた人工透析患者2人が死亡していたことがわかった。

 透析を十分に受けられなかったことなどが理由とみられる。被災地では、不十分な透析やストレスで、体調を崩す患者がさらに増える恐れがあり、環境の整った医療機関への患者搬送を促すなど、早急な対応が求められている。

 宮城県の75歳の男性は、3月15日、避難所で横になっている時に、突然呼吸が止まった。同県塩釜市の坂総合病院に運ばれた時には心肺停止状態だった。男性は、地震前に透析を受けてから4日たっていた。同病院救急科の佐々木隆徳医師は「透析中断の影響で、血液中のカリウム値が非常に高かった。水分不足など過酷な避難生活が影響し、不整脈が引き起こされた」とみる。16日には、人工透析を中断して6日たった84歳の男性が、避難所で胸の苦しさを訴えて同病院に運ばれた。心臓の状態が悪く、18日に亡くなった。

 同病院では、緊急透析を受けて助かったものの、心不全など危険な状態に陥ったケースが2例あった。震災関連死に詳しい神戸協同病院(神戸市)の上田耕蔵院長は「過酷な避難生活で、他の病院でも同様の死者が出た可能性が高い」と指摘する。

最終更新:4月2日(土)10時59分

非常に残念な話。
何度かこういう対策も出来無いもんだろうか。

暗黒の稲妻