光星学院、大健闘!みちのく沸いた/センバツ
サンケイスポーツ 3月30日(水)7時52分配信


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五回、川上主将の左中間適時打で1度は逆転した光星学院。今後は郷里の復興のために尽くす(撮影・恵守乾)(写真:サンケイスポーツ)
 第83回センバツ高校野球大会7日(光星学院2-3智弁和歌山、29日、甲子園)プレーで勇気づけた次は直接、自分たちの手で恩返しを-。第3試合に東日本大震災の被災地にある光星学院(青森)が登場。八回、智弁和歌山(和歌山)に勝ち越しを許し2-3で敗れた。これで被災した東北地方の3校はすべて敗退。だがナインは、帰郷後のボランティア参加を表明。甲子園で受けた温かい声援を自らの行動に変え、被災地への恩返しを誓った。

【写真で見る】相手に決勝打を許し、ぼうぜんとする光星・秋田

 東北勢最後のとりでを守れなかった。だが、試合終了直後にため息に包まれたアルプススタンドから、選手たちに大きな拍手が降り注がれた。

 同点で迎えた八回、一死一塁でエース秋田(3年)が決勝の適時二塁打を献上。右腕は「僕の責任、相手が上だった」とうなだれ、仲井監督は「(被災地のため)ひとつでも多く勝ちたかったが…」と悔やんだ。

 大会に備えた沖縄キャンプから、青森・八戸に帰る予定だった11日、震災が発生。部員や学校関係者の無事はすぐ確認できたが、郷里には戻れず、そのまま大阪に入った。部員は長期のホテル暮らしを余儀なくされ、学校からの応援団も来られなかった。

 しかし、1、2回戦とも関西地方の高校や少年野球チームなどが駆けつけ、野球部員と父母会の約150人と一緒に応援。八戸では学校の体育館で全校応援が実施されるなど、多くの声援があった。

 「普通に野球ができることを感謝させられる大会だった。これから自分たちにできることがあれば、やっていきたい」

 川上主将(3年)は被災地への恩返しを誓った。津波で1人が死亡し、家屋約200棟が全壊した八戸市内では、今も約20カ所の避難所で、多くの人が不自由な生活を送っている。東北(宮城)のように、地元の人々の力になるつもりだ。

 仲井監督も「何かボランティアをできないか、学校側に話している。今できることをやっていきたい」と表明。被災地に勇気や元気を与えるプレーをみせた選手たちが、今度はボランティア活動で直接手助けをする。感謝の気持ちを持ち続け、必ず夏に戻ってくる。

最終更新:3月30日(水)9時14分

光星もよくやったんだけど、後一歩及ばすだったのか・・。
残念。

暗黒の稲妻