リビア 暫定政府が本格始動 北東部で金融機関を再開
毎日新聞 3月27日(日)21時47分配信


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暫定政府主導で約1カ月ぶりに業務を再開した金融機関=リビア北東部ベンガジ郊外で、2011年3月27日、高尾具成撮影
 【ベンガジ(リビア北東部)高尾具成、カイロ和田浩明】反体制派の拠点リビア北東部ベンガジで発足した暫定政府は26日、支配下に置く北東部一帯で金融機関を再開するなど独自の政権運営を本格的に始動させた。北中部などでは依然、最高指導者カダフィ大佐率いる政府軍との戦闘が続いているが、北東部の経済環境を整えて独自の財源確保を狙う。

 ベンガジでは26日、政府軍の攻撃や混乱で2月中旬以降、閉店に追い込まれていた金融機関の一部が再開し、市民が列を作った。

 中心部の銀行では750リビア・ディナール(約5万円)を上限に預金の引き出しを実施。預金不足の市民にも200リビア・ディナール(約1万3000円)を上限に無利子融資を始めた。公務員のヒシャム・リファイさん(33)は「2カ月間、給与は未払いのままで家族が困窮していた。当面の生活費を引き出しにきた」と話した。自営業のアブドルカデル・サイディさん(28)は「カダフィ(大佐)の恐怖は去った。ベンガジは活気づいていくはずで戦闘の最前線に向けた支援もできる」と喜んだ。

 一方、反体制派は27日も首都トリポリを目指した西進を続けた。中東の衛星放送アルジャジーラによると、北東部の主要石油積み出し港があるマルサエルブレガを奪還し、中部のラスラヌフに達した。政府軍は多数の武器を残し、ほぼ抵抗なしで西方に撤退した模様だ。多国籍軍による政府軍けん制の空爆も続いており、仏軍機が26日、北西部ミスラタの基地で航空機7機を破壊。戦況は反体制派有利に移りつつある。

 これに対しリビア政府当局は、多国籍軍の空爆で「民間人約100人が死亡した」と主張。ゲーツ米国防長官は26日、米CBSテレビに「政権側は自ら殺害した人々の遺体を空爆現場に持ち込み、西側のせいにしている」と語った。ロイター通信によると、政権側報道官は今もカダフィ氏が政府軍を指揮していると述べたが、一方で「国内のどこでも指揮できる」と発言。同氏が多国籍軍の攻撃を避けるため国内各地を移動している可能性を示唆した。

最終更新:3月28日(月)9時50分

リビアで暫定政府が本格始動 北東部で金融機関を再開という記事。
早く正式な政府に移行できるよう願っております。

暗黒の稲妻