長野県栄村 積雪で水道管修理難航…震度6強から1週間
毎日新聞 3月19日(土)20時13分配信

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地震で倒壊した家屋。周囲にはまだ多くの雪が残っている=長野県栄村で2011年3月19日午後4時38分、小田中大撮影
12日未明に中越地方を震源とする最大震度6強の揺れに見舞われた長野県栄村。1週間が経過した19日も、ほぼ全村民にあたる2042人に避難指示が出され、村役場など7カ所で1566人(18日午後6時現在)が不安な生活を送っている。追い打ちを掛けているのは、豪雪地帯特有の問題だ。地表が雪に覆われて水道管の破損箇所の特定が難しく、断水の復旧が難航しているほか、雪解けによる土石流も懸念されている。
【写真ドキュメント】東日本大震災 壊滅的被害、発生当日の模様
栄村では住宅2棟が全壊、12棟が半壊し、10人が軽いけがをした。千曲川沿いを走るJR飯山線は盛り土が流出して線路が宙づりになり、「ようやく復旧工事の方法を考えられる段階」(JR東日本)になった。日中は国道が使えるため、燃料や食料は確保できており、県の担当者が避難所を回り、仮設住宅入居の意向を確認するなど、復興への兆しも見え始めている。しかし、見通しが立たないのが水の問題だ。
村には15カ所ある水源から簡易水道が敷かれているが、供給可能な水源は19日現在、1カ所のみ。その他の13カ所も水源自体は無事とみられるが、埋設された水道管が複数箇所で壊れたらしく、ほぼ全域で断水している。
新潟県境の山間部にある同村は日本有数の豪雪地域。本来は地表で水量計や止水管を確認できるが、雪に埋まっていて水道管の状態を探れないという。場所によっては2メートルを超す積雪が残り、担当者は「漏水箇所を見つけるのが大変だ」と話す。島田茂樹村長も「村民を早く自宅に帰したいが水がない。水道の設計図などから破損箇所を探っている。早く復旧したい」と話した。
水道の問題以外に、村役場の北西2キロの中条川では、幅200メートル、長さ270メートルにわたる土砂流出が確認された。今後、川をせき止める「天然ダム」が生じる可能性も出ている。雪解けとともに土石流が発生する恐れがあり、県は土砂の流出地点にセンサーを設け、監視態勢を強めている。【小田中大、渡辺諒】
最終更新:3月20日(日)2時13分
この時期冬に水道管が破裂するというのは偶に聴くが・・こちら方へも復旧出来る事を祈っております。
暗黒の稲妻
毎日新聞 3月19日(土)20時13分配信

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地震で倒壊した家屋。周囲にはまだ多くの雪が残っている=長野県栄村で2011年3月19日午後4時38分、小田中大撮影
12日未明に中越地方を震源とする最大震度6強の揺れに見舞われた長野県栄村。1週間が経過した19日も、ほぼ全村民にあたる2042人に避難指示が出され、村役場など7カ所で1566人(18日午後6時現在)が不安な生活を送っている。追い打ちを掛けているのは、豪雪地帯特有の問題だ。地表が雪に覆われて水道管の破損箇所の特定が難しく、断水の復旧が難航しているほか、雪解けによる土石流も懸念されている。
【写真ドキュメント】東日本大震災 壊滅的被害、発生当日の模様
栄村では住宅2棟が全壊、12棟が半壊し、10人が軽いけがをした。千曲川沿いを走るJR飯山線は盛り土が流出して線路が宙づりになり、「ようやく復旧工事の方法を考えられる段階」(JR東日本)になった。日中は国道が使えるため、燃料や食料は確保できており、県の担当者が避難所を回り、仮設住宅入居の意向を確認するなど、復興への兆しも見え始めている。しかし、見通しが立たないのが水の問題だ。
村には15カ所ある水源から簡易水道が敷かれているが、供給可能な水源は19日現在、1カ所のみ。その他の13カ所も水源自体は無事とみられるが、埋設された水道管が複数箇所で壊れたらしく、ほぼ全域で断水している。
新潟県境の山間部にある同村は日本有数の豪雪地域。本来は地表で水量計や止水管を確認できるが、雪に埋まっていて水道管の状態を探れないという。場所によっては2メートルを超す積雪が残り、担当者は「漏水箇所を見つけるのが大変だ」と話す。島田茂樹村長も「村民を早く自宅に帰したいが水がない。水道の設計図などから破損箇所を探っている。早く復旧したい」と話した。
水道の問題以外に、村役場の北西2キロの中条川では、幅200メートル、長さ270メートルにわたる土砂流出が確認された。今後、川をせき止める「天然ダム」が生じる可能性も出ている。雪解けとともに土石流が発生する恐れがあり、県は土砂の流出地点にセンサーを設け、監視態勢を強めている。【小田中大、渡辺諒】
最終更新:3月20日(日)2時13分
この時期冬に水道管が破裂するというのは偶に聴くが・・こちら方へも復旧出来る事を祈っております。
暗黒の稲妻