東日本大震災 新潟県津南町で落石 401人孤立
毎日新聞 3月16日(水)22時25分配信


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左側斜面からの落石で通行不能となった国道405号=新潟県津南町結東地区で2011年3月16日、長谷川隆撮影
 15日午後7時半ごろ、新潟県津南町結東の国道405号で、道路脇の斜面から巨大な石が三つ落下し、幅約6メートルの道をふさいだ。同町の中心部から向かって現場の先にある同町と長野県栄村の計10地区169世帯401人が孤立した。

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 津南町によると、県内で孤立したのは大赤沢、前倉、清水川原、結東、逆巻の5地区169世帯148人。

 十日町署などによると、石は路上に三つ落下しているのが確認され、高さ5~6メートル、長さ約7~8メートル、重さ約60~70トン。斜面には、あと二つの巨石が確認されているという。

 道路管理者の県は、斜面崩落の危険を防いだ上で、路上の石を破砕する方法などを検討中。早ければ20日にも復旧できる見込み。

 県は、落石現場に人が通り抜けできる迂回路(うかいろ)を設けた。一方、町は現場と役場の間を結ぶ10人乗りワゴン車の運行を始めた。このため、食料などの運搬は可能で、同町は「物資の輸送は落石現場で引き渡す形で何とかできる」と話している。

 12日未明に長野県北部を震源とする地震に見舞われた地域で、県十日町振興局の担当者は「余震も含め何度も地盤が揺さぶられたため、落石につながった可能性もある。なるべく早く復旧させたい」としている。【長谷川隆】

最終更新:3月16日(水)23時28分

早い復旧を祈っております。

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