ダウ、大幅続落=一時約300ドル安〔米株式〕(15日)☆差替
時事通信 3月16日(水)5時30分配信

 【ニューヨーク時事】15日のニューヨーク株式相場は、東日本大震災による被害拡大や原発事故などに対する懸念が強まり大幅続落、優良株で構成するダウ工業株30種平均は寄り付き直後に一時300ドル近く下げた。その後は買い戻しも入ったものの、ダウは前日終値比137.74ドル安の1万1855.42ドルと、1月28日(1万1823.70ドル)以来約1カ月半ぶりの安値で取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同33.64ポイント安の2667.33で終了。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3億1993万株増の12億8284万株。
 この日は大震災による深刻な被害が刻々と明らかになる中、東京電力福島第1原子力発電所の事故の深刻化が報告されたことから、日経平均株価が暴落。これを受け、アジアおよび欧州株の大半が大幅下落し、ダウも寄り付き直後に急落したため、「世界同時株安」の様相を呈した。
 市場関係者の間からは「大震災による日本をはじめ世界経済への影響が懸念される中、相次ぐ原発事故で高濃度の放射性物質が漏れていることが明らかになったことから、投資家の不安心理が一段と強まり、とりわけ朝方は株を売って安全資産である債券などを買う動きが加速した」(大手証券)との声が聞かれた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しも入り、下げ幅を縮小。午後に入り、米連邦準備制度理事会(FRB)が公開市場委員会(FOMC)終了後の声明で、景気認識を上方修正したことも支援材料となった。(続)

最終更新:3月16日(水)6時3分

流出した資金が原油や食料品の先も取引に流れて大暴騰を起こさなければいいのだが・・・。

暗黒の稲妻