ペットボトル“軽量化バトル” サントリー最軽量更新
産経新聞 3月5日(土)16時52分配信


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3月8日に投入する「サントリー天然水」の新しい550ミリリットルペットボトル。右がつぶす前で左がつぶした様子。ゴミの量が減り、輸送費の軽減が期待されている(写真:産経新聞)
【すごいぞ!ニッポンのキーテク】 サントリーがペットボトルの軽量化を加速している。サントリー食品インターナショナルは今月8日、ミネラルウオーター「サントリー天然水」の容器を、環境負荷の軽減を実現した独自のペットボトルにリニューアルする。飲料の需要が大容量化する傾向をにらみ、容量を500ミリリットルから550ミリリットルに増量しながら、軽量化を図り、飲用後の捨てやすさも追求したボトルを開発した。

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 開発した「P-ecot(ペコッと)ボトル」は、「Pet」と「eco」を組み合わせた造語。ボトルを“ペコッと”平たくし、ボトルの溝に沿って2つに折り曲げることで廃棄しやすく、ごみの輸送費なども軽減できる。ボトル本体の重さも薄型化を図るなどでこれまでの25~21.4グラムから、13.5グラムと大幅に軽量化。キャップも3.2グラムから2.1グラムとした。これらによって現在の出荷量をベースとした場合、製造時と輸送時の総計で年間約7600トンの二酸化炭素(CO2)削減が見込めるという。

 新ボトルの開発には1年半をかけたが、特にこだわったのが強度とデザインの両立だ。建築資材や旅行かばんに用いられる技術で、素材表面に凹凸をつけて強度を高める特殊リブ構造をボトル上部に採用。ボトル下部には特殊なバネ構造を採用することで、上部と側面からの加重に耐えられるようにした。

 同時に、ボトル全体に氷の形状をイメージしたデザインを施し、天然水の新鮮なイメージも打ち出した。

 軽量化技術などの原型となったのが、開発に2年をかけ、昨年3月から導入している「天然水」の2リットルペットボトルだ。2リットルボトルの場合、白州工場(山梨県北杜市)でボトルの原料となるレジンという樹脂を試験管状(プリフォーム)に成型し、各工場へ搬送後、2リットルサイズに加工する。開発では20種類以上の金型をつくり、自社プラントで試作を100回以上繰り返した。

 ボトルの上面と下面を薄くし、つぶしやすくすると同時に、注ぐ際に指でしっかりペットボトルを握れるよう、指スポットの深さを従来の倍の6ミリにするなど、感覚的に握りやすい独自の設計を施した。

 2リットルボトルはそれまでの47グラムから、08年に40グラム、昨年は36グラムと業界最軽量(当時)を実現し、昨年からはプリフォームからの加工をすべて自社で行っている。2リットルボトルについては今後、緑茶の「伊右衛門」などにも導入する予定だ。

 2リットルと550ミリリットルの2種類のペットボトル開発のための設備投資は約43億円かかった。技術的にはボトルの軽量化をさらに進めることも可能だが、新包材技術開発推進部の高田宗彦部長は今回の550ミリリットルボトルについて「開発はエコとお客さまの使い勝手の両立が前提だった」と話す。

 サントリーの環境配慮はボトルだけではない。「天然水」の2リットルボトルで昨年9月から導入している18マイクロメートル(1マイクロは1000分の1ミリ)という極薄の商品ラベルについても、自社グループ内でペット樹脂へのリサイクルを進める。ペットボトルを製造する際に出る規格外のプリフォームを商品ラベルの原料に採用。現在、商品ラベルの約6割がリサイクルされたもので、自社でペット樹脂のリサイクルを行うのは清涼飲料業界でも初めてという。

 サントリーホールディング(HD)はこれまで、生産工程で使用する水の再利用・循環利用技術の導入や、白州工場で業界最大規模の太陽光発電を活用するなどCO2の削減を実施。奥大山ブナの森工場(鳥取県江府町)、九州熊本工場(熊本県嘉島町)など採水地全体の森林保全活動にも力を入れ、グループ全体で環境負荷を減らす取り組みを行っており、ペットボトルの軽量化もこの一環だ。(小川真由美)

最終更新:3月5日(土)21時37分

省エネ エコロジーの推奨もありどんどん薄型軽量が進んでいるんだね。
今迄から考えたらこう言う所にも力入れてるサントリー凄いな。

暗黒の稲妻
BGM:エクストリーム・メジャーズ(Byデストラクション)