<熊本夫婦殺傷>血痕複数、強い殺意か 駐車場に向け足跡も
毎日新聞 2月25日(金)2時30分配信

 熊本市の会社役員、右田孝治さん(72)方で23日夜に起きた夫婦殺傷事件で、殺害された妻美子さん(65)のものとみられる血痕が複数の部屋にわたって飛び散っていたことが県警への取材で分かった。美子さんは胸や首、背中などを多数刺されており、熊本県警は、犯人が逃げる美子さんを追い回して襲った可能性が高いとみている。

 県警によると、美子さんは1階寝室の床に倒れていた。目立った物色跡はなく、強い殺意を持って襲った可能性があるという。

 一方、右田さんは熊本市内の医薬品卸会社の専務をしており、23日は午後6時前に退社した。自宅と勤務先は車で約20分の距離で、自宅のカメラ付きインターホンの最後の画像には午後6時5分ごろ、50代ぐらいの男が訪ねてきた画像が残っていた。県警は犯人が右田さん方に侵入して美子さんを襲い、更に帰宅直後の右田さんを玄関付近で刺したとみている。

 司法解剖の結果などから、美子さんの死因は出血性ショックで、死亡推定時刻は午後6時半ごろと分かった。凶器は見つかっていないが、傷はいずれも比較的浅く、刃先が短い刃物の可能性が高いという。

 一方、右田さん方から北東に約250メートル離れたコイン駐車場に向かって足跡や血痕が残っていたことも分かった。県警は、犯人が右田さん夫妻を刺した後に車で逃走した可能性もあるとみて、料金精算機の指紋などを調べるとともに血液の鑑定も進めている。右田さんは、調べに「誰に刺されたか分からない」と話しているという。【澤本麻里子、遠山和宏】

最終更新:2月25日(金)10時25分

ただ単に物取りの犯行なのか、怨恨の線なのか、それにしても実に酷い事件だ。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

BGMは省略。
暗黒の稲妻