三重塔 アライグマ被害 大山崎・宝積寺、捕獲用わな設置
京都新聞 2月9日(水)10時49分配信


三重塔の外柱のそばにアライグマ捕獲用のおりを設置する町教委職員(大山崎町・宝積寺)
 秀吉ゆかりの古刹(こさつ)で国の重要文化財に指定されている京都府大山崎町大山崎の宝積寺三重塔で、特定外来生物のアライグマによるとみられる被害が見つかった。町教委は8日、捕獲用のわなを設置した。宝積寺は昨春、本堂がシロアリの被害に遭ったばかりで、相次ぐ受難に頭を抱えている。
 被害は1月下旬、寺の職員が、塔内に安置されている大日如来座像の公開準備中に気づいた。外柱には多数の引っかき傷があった。もともとの朱色が白く見えるほどで、深い爪痕も目立つ。内部では天井に施したヒノキ板が随所で抜け落ちていた。町教委はアライグマが柱を駆け上って木組みの隙間から塔内に侵入し、天井の上を駆け回ったとみている。8日は外柱のそばに捕獲用のおりを設置し、周囲にはおびき寄せるための餌も置いた。
 生涯学習課の林亨主幹は「アライグマが塔内に住んでいないかを確認した上で、侵入防止策として木組みの隙間や穴をふさぎたい」と話す。
 三重塔は高さ19・5メートル。和様で桃山時代の様式が色濃い。秀吉が1582(天正10)年の「山崎の戦い」で明智光秀を破った後に建てたとされ、「豊臣公一夜の塔」の名でも知られる。
 本堂は昨年4月、シロアリ被害で床板が抜け落ち、寺は伝統行事「鬼くすべ」を中止した。本堂改修へ向け寄付金を募り始めた直後の新たな被害に、寺石典亮責任役員は「寺の存続にかかわる事態。法灯を消すわけにはいかない。修復の段取りを考えないと」と話している。

最終更新:2月9日(水)10時49分

大山崎ってサントリーの工場が在る所だったよね。
しかし外来種による被害で文化財に迄というのはちょっと考えないと行けなくなってきてるのではとも思ってしまうが・・・。

暗黒の稲妻
BGM:フォローイング・ザ・リヴァー(Byザ・ローリング・ストーンズ)