モスクワ爆発 ロシア政権にダメージ、イスラム過激派犯行か
産経新聞 1月25日(火)1時37分配信


拡大写真
ドモジェドボ空港見取り図(写真:産経新聞)
 【モスクワ=佐藤貴生】最新設備を備えたモスクワ南部の空の玄関口、ドモジェドボ空港が24日、テロの標的になった。ロシア国内で公共交通機関を狙ったテロとしては昨年3月、モスクワの地下鉄で起きた連続爆破事件を超える被害となる可能性が大きい。同空港の航空便はイスラム教徒が多い中央アジアの旧ソ連圏との間も飛んでいるため、当局はイスラム過激派による犯行の可能性も視野に捜査している。

[地図]クレムリンとドモジェドボ空港はこれほど近い

 国営ロシアテレビなどによると、爆発が起きたのは、荷物を受け取る多数の乗客で混み合う国際線の到着ホールとみられる。爆発は2回起きたとの情報もあり、複数犯の可能性も指摘されている。不特定多数の死傷者が出ることを狙った無差別テロとみられる。

 自爆犯が人混みの中に飛び込んでいって爆弾を起爆させたとの情報もある。出迎え客には荷物検査や身体チェックは行われていないといい、出迎え客の中にまじっていた可能性が高い。

 テロ直後、現場周辺では爆発と自らの安否を知らせる人々が携帯電話で話す姿がみられた。

 爆発を受け、現場には50台の救急車や救急チームが急行、負傷者の救護に当たった。爆発を受け、ブヌコボ、シェレメチェボなどモスクワの別の空港でも厳戒態勢が取られた。

 ドモジェドボ空港は、ガラス張りでロシア屈指の最新設備を備えた“モスクワの顔”として知られる。昨年の利用客はのべ2千万人以上。欧州など海外の航空会社36社が乗り入れており、政治、経済の「近代化」を唱えるメドベージェフ政権にとっても大きなダメージになりそうだ。

 同空港には中央アジアなど旧ソ連圏との間を結ぶ12の航空会社も乗り入れており、当局はイスラム過激派によるテロの可能性も含めて犯人特定を急いでいるもようだ。

 爆発の約1時間前には、日本航空の成田-モスクワ便が同空港に到着しており、日本航空や在モスクワ日本大使館などで邦人の被害者がいないか確認を進めている。


最終更新:1月25日(火)10時41分

新設備を備えたモスクワ南部の空の玄関口であるドモジェドボ空港が24日、テロの標的になったという記事。
日本で言うと成田にあたるのかな<玄関口。
今回のテロはメドべージェフ政権にはかなりの痛手になりそうだが・・。

BGMは省略する。
暗黒の稲妻