“Sandy Bridge”対応をうたうPCパーツが増殖中
+D PC USER 1月17日(月)10時58分配信


ソフマップ秋葉原本館のCPUケース。Core i7-2600Kだけ姿がない
 Sandy Bridgeこと、新しいCore i7/i5がデビューして一週間。平日のうちに再入荷して全ラインアップをそろえたショップも見られたが、深夜販売から入手困難が続くCore i7-2600Kはすぐに売り切れるなど、人気モデルは依然として品薄な傾向が続いている。

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 ソフマップ秋葉原本館は「評判が評判を呼んでいる印象です。給料日が集中する月末まで続いてくれればうれしいですけど、肝心のCPUの在庫が心もとないことだけ心配です」と話していた。

 新CPU特需が続く中、周辺パーツでも「LGA 1155対応」や「P67 Ready」といったうたい文句をパッケージにプリントした製品も目立つようになっている。

 先週パソコンショップ・アークに入荷したのは、G.SKILLのオーバークロックメモリ「F3-17600CL7D-4GBXHD」だ。DDR3-2200まで引き上げた2Gバイトメモリの2枚セットで、専用のクーラーを付属している。価格は1万5680円。箱にはP67マザー向けに設計したというシールが張られていた。G.SKILLからはP67やH67向けの通常クロックモデルもすでに先々週から投入されている。

 同店は「新しいプラットフォームは相性問題などが起きやすいので、通常クロック版もニーズがあると思います。ほかの構成と同じように新Core i7/i5とも組み合わせられますよ、といったニュアンスですが、オーバークロック版は逆。P67マザーで使うことを想定してギリギリまで引き上げているので、それ以外のマザーには載せられないくらいの意味合いがありますから」と語る。

 同様に、CPUクーラーもLGA 1155対応をうたうモデルが複数登場した。LGA 1155のソケット形状はLGA 1156とまったく同じなので、別段LGA 1155のサポートをうたっていなくても使える可能性が高いが、一部には例外もあるらしい。

 あるショップに営業に来ていたサーマルティクのスタッフは「LGA 1155マザーには、まれにCPU固定金具を固定するネジがバックプレートから長く飛び出している製品があるようです。すると、CPUクーラー固定用のバックパネルと飛び出したネジの先端が干渉して、装着できないといった可能性も出てきます。バックパネルを使わないタイプのクーラーならまったく問題ないですけどね」と解説してくれた。

 1月19日に発売される同社のCPUクーラー「Contac 30」もバックパネルで固定する仕組みだが、マザーのネジが触れる部分に穴を空けることでこの問題をクリアしているそうだ。価格は4000円台半ばになる見込み。

●「あとは家のブレーカーが持つか否かです」――電源2台で超強力マシンが組める「Temjin TJ12」が登場!

 先週、複数のショップのPCケース売り場で話題を集めていたのは、シルバーストーンのATXケース「Temjin TJ12」だ。実売価格は6万5000円前後。

 Temjin TJ12はマザーボードを90度回転させて外部出力端子を上部に配置する特殊な構造を採用したPCケースで、フロントからみて左側面側にマザーボードを固定する。ケース下方にある2基の18センチファンで上面に流れるエアフローを作り、グラフィックスカードやCPUの熱を効率的に排出する仕組みだ。

 同様の構造を持つモデルは同社が2008年から定期的にリリースしているが、Temjin TJ12は底面ファンの下にHDDと電源用のスペースを追加しており、642ミリという一般的なフルタワーケースをしのぐ高さになっている。

 入荷したTSUKUMO eX.は「奥行きも657ミリありますから、相当場所をとりますね。ただ、そのぶん内部はだだっ広くて、XL-ATXマザーも組み込めるようです。グラフィックスカードも31センチ以下なら大丈夫なので、現行モデルならスペースを気にせず何でも入ると考えていいでしょう」と、熱っぽく語る。

 ハイスペックなパーツが組み込める器の大きさにあわせて、電源ユニットも2台搭載できる作りになっているのも見所だが、同店の店員さんは「海外ならいざ知らず、日本だと家庭用の給電ではまかないきれない可能性があります。法人のビルなどで使わないかぎり、キロワット電源をデュアルで搭載なんて無茶……まあ、見てみたいですけど」と笑っていた。

●MSI独自クーラーを搭載したRadeon HD 6850カードなど

 マザーボードの新製品は、先々週から引き続きP67とH67マザーが目立っていたが、その中でも注目を集めていたのがASUSTeKのエントリーP67マザー「P8P67 LE」だ。価格は1万7000円弱で、在庫は潤沢。PCI Express x16スロットを2基(うち1基はx4動作)搭載し、USB 3.0やSATA 3.0もサポートする。

 クレバリー1号店は「まあローエンドといってもそこそこの値段になっていますが、そのぶんUSB 3.0やeSATA端子を備えているなど、機能のバランスがとれているので、かなり実用的なモデルだと思います。グラフィックスカード1枚でメインマシンを組むなら失敗のない仕様といえますね」と評価していた。

 グラフィックスカードでは、Radeon HD 6850をオーバークロックしたMSIの「R6850 Cyclone 1GD5 PE OC」が人気だ。電源回路を増やすことで、コアとメモリクロックを標準の775MHz/4000MHzから、860MHz/4400MHzに大幅アップし、安定動作も実現している。

 TSUKUMO eX.は「MSIはオリジナルクーラーに定評がありますが、この引き上げ幅でも安定させるのは魅力。通常モデルと比べてもそれほど高くないので、ヒットすると思います」と語る。価格は2万2000円弱だ。

 また、ノートPC向けの周辺機器として、ExpressCard /34接続のビデオキャプチャカード「HDMIEX-34」も話題を呼んでいた。HDMI入力で最大1080iの映像が取り込めるカードで、価格は1万1000円前後。某ショップは「マニュアルによると、HDCPで保護された映像も取り込めるらしいです。実際のところは不明ですが、いろいろと複雑な使い方をするお客さんがいるかもしれませんね」と話していた。

 なお、先週末はMSIがユーザーイベントを実施しており、PCパーツショップ密集エリアを賑わせていた。次ページでその様子をリポートしよう。

●Fusion APU搭載のmini-ITXマザーをお披露目!――「MSI お客様大感謝祭 2011・新春」

 先週の土曜日、カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店でユーザーイベント「MSI お客様大感謝祭 2011・新春」が開催された。会場には、主催のMSIがラインアップするマザーボードやグラフィックスカードが多数並べられ、週末のアキバを訪れたユーザーが足を運んでいた。

 イベント会場では、登場したばかりのP67/H67マザーをじっくり眺めるユーザーが多数みられ、同社のスタッフは「やはり、SandyBridgeの発売以降、問い合わせが増えていますし、新しいプラットフォームで自作したいという方が多くいるような感触です」とうれしそうに来場者を眺めていた。なお、同社のP67/H67マザーは、最上位の「P67A-GD65」を筆頭に「P67A-GD55」と「P67A-C43」、「H67MA-E45」の4種類がすでに出回っているが、「将来的にラインアップを増やす予定もありますが、当面はこの4モデルで攻めていきます」と話している。

 一方、Sandy Bridge向けのニューフェイスがない代わり、会場で最も注目を集めていたのは、AMDのGPU統合CPU「Fusion APU E-350」を搭載したmini-ITXマザー「E350IA-E45」のデモ機だった。同社スタッフは「ウチがmini-ITXマザーを投入するのは本当に久しぶりなので、みなさんに興味を持ってもらえてうれしいです」とコメント。発売は3月上旬を予定しており、1万円台で登場する可能性が高いようだ。

 そのほか、MSIの三好氏によるセッションで、同社が投入を考えているという女性キャラがお披露目されるなど、夕暮れまで話題を振りまいていた。

最終更新:1月17日(月)11時30分

CPUの型番のネーミングが判りづらいと思うのは稲妻だけだろうか(苦笑。
でもまぁ新しいCPUが出て来て心うきうきする反面このチップセットで動くだろかという不安もある。
勿論Windowsを使ってる人にはそんな心配は無用なのだろうけれども、

暗黒の稲妻
BGM:Walking By Myself(Jimmy Rogers)(ByMuddy Waters)