12月国内企業物価指数、08年11月以来の上昇幅=日銀
ロイター 1月14日(金)10時32分配信


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 1月14日、日銀が発表した12月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数は前年同月比でプラス1.2%と3カ月連続で上昇。写真は日銀本店(2011年 ロイター/Toru Hanai)
 [東京 14日 ロイター] 日銀が14日午前8時50分に発表した12月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数(2005年=100.0)は前年同月比でプラス1.2%と3カ月連続で上昇した。海外商品市況が上昇している影響により、2008年11月以来最大の伸び幅となった。前月比ではプラス0.4%だった。

 2010年暦年の企業物価指数は前年比マイナス0.2%と2年連続で下落した。ただ過去最大の下落率となった09年(マイナス5.2%)と比較して下げ幅は縮小した。

 12月の企業物価指数は調査対象の855品目のうち、前月より5品目多い320品目で価格が上昇した。

 品目別では、鉄鋼が前年同月比10.2%上昇し、石油・石炭製品は7.8%上昇、たばこ税が10月に引き上げられた影響で加工食品も3.3%上がった。その他、非鉄金属が10.9%、スクラップ類は32.5%、電力・都市ガス・水道は3.7%上昇した。

 一方、電気機器は3.9%減、情報通信機器5.8%減、輸送用機器1.3%減、電子部品・デバイス3.7%減となり、いずれも国内需要の減少を背景として競争激化による価格下落が続いている。

 日銀では「海外商品市況の影響を受けやすい非鉄金属などの上げ幅が拡大する中、情報通信機器や電子部品・デバイスも下げ幅が縮小しており、全体で上げ幅が拡大した」とし、今後も商品市況転嫁が続くかがポイントとみている。 

 (ロイターニュース 竹本能文記者)

最終更新:1月14日(金)10時33分

緩やかでもいいから物価上昇が経済に取ってプラスの方向に向かっていってくれればと思うのだが。

暗黒の稲妻
BGM:デュード (1987「パーマネント・バケーション」)(Byエアロスミス)