「復活」多摩川 アユの産卵激減 増殖ブラックバスが捕食
産経新聞 12月12日(日)7時57分配信


拡大写真
多摩川にアユの群れが遡上(2001年撮影)(写真:産経新聞)
 東京都と神奈川県の境を流れる多摩川で今年、アユの産卵数が激減している。川崎河川漁協が産卵場を確認したところ、昨年の10分の1以下だった。今年激増したブラックバスやカワウがアユを捕食していることが原因とみられる。かつては「死の川」と呼ばれるほど水質汚染がひどかったが、下水処理場の整備で水質が向上。国土交通省京浜河川事務所によると、今春のアユの遡上(そじょう)数は観測史上最高の約196万匹だっただけに、関係者のショックは大きい。

="http://rd.yahoo.co.jp/media/news/rd_tool/san/articles/soci/SIG=1205mcjdk/*http%3A//www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/426950/">【フォト】多摩川に設置された飼えなくなった魚を引き取るおさかなポスト

 同漁協の山崎充哲(みつあき)さん(51)らがアユの産卵期の10月中旬から12月上旬にかけてほぼ毎日、川崎市内の多摩川の産卵場3カ所を見回った。浅瀬の砂利をすくって観察すると、昨年は10センチ四方当たり600個あった卵が今年は50個もない状態という。

 原因として考えられるのがブラックバス。200種以上の外来種が見つかり、「タマゾン川」と揶揄(やゆ)される多摩川だが、毎年台風や豪雨で外来種が流され、繁殖が抑えられていた。

 しかし昨年は豪雨が少なく、流されずに残ったブラックバスが大繁殖。昨年はあまり見られなかったブラックバスの一種、コクチバスは4~10月に4370匹が駆除されたという。

 ブラックバスは環境省の特定外来生物に指定されており、各地で在来種への被害が報告されている。多摩川で捕獲したコクチバス7匹の腹を割いて確認したところ、4匹からアユなどの在来種が見つかった。これに追い打ちをかけるのがカワウだ。好物はアユで1日に500グラム捕食するとされる。多摩川が豊かな川に戻った結果、魚を狙うカワウも増え、2千羽以上確認されるときもあるという。

 アユには母川回帰の習性はなく、来年の遡上への影響は未知数だが、今年も外来種が流されるほどの豪雨はなかった。同漁協の井口文夫組合長(78)は「来春、ブラックバスが繁殖する前に手を打たないと在来種が全滅するのではないか」と危惧している。(油原聡子)

最終更新:12月13日(月)16時18分

川の水質が向上したのは嬉しい事なのだが、それと同時に困った話ではあるなという記事。
一度壊された生態系を元に戻すのは至難の業だというがこのまま終わらす訳には行くまい。

暗黒の稲妻
BGM:さよなら文明(By爆風スランプ)