ネット流行語大賞2010 金/ゲーム 銀/投稿動画 銅/アニメ
産経新聞 12月2日(木)10時57分配信


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ネット流行語大賞2010(写真:産経新聞)
 □サッカーW杯や「ルーピー」も入賞

 今年インターネット上で流行した言葉を選ぶ「ネット流行語大賞2010」が決定。金賞は「そんな装備で大丈夫か?」、銀賞は「流出(sengoku38)」、銅賞は「~イカ? ~ゲソ」だった。同時に実施された「女子中高生ケータイ流行語大賞2010」では、金賞に「なう(なうい)」を選出。アンケートは11月18~24日の間、ネット流行語大賞実行委員会(事務局・産経新聞Web面編集担当)に参加する有名9サイトで行われ、ユーザー計18万8427人が投票した。

【表でみる】金賞は「なう」 ケータイ流行語大賞2010

 金賞の「そんな装備で大丈夫か?」は、来春発売予定の3Dアクションゲーム「エルシャダイ」(イグニッション・エンターテインメント・リミテッド)の予告動画で登場するキャラクターのセリフ。ネット上では、このムービーをまねて、「そんな○○で大丈夫か?」と尋ねると、「大丈夫だ、問題ない」と答えるやりとりが大流行している。ゲームは、天界の書記官が人間を救うために堕天使を捕まえる物語。同社が今年6月、動画サイト「ニコニコ動画」に予告動画を投稿したところ、再生回数は12月1日までに340万回超え。ユーザーにより、1900以上の2次創作動画が公開される盛り上がりをみせている。

 銀賞の「流出」は、尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件に由来。動画サイト「ユーチューブ」の「sengoku38」というアカウントが使われたことから、ともにネット上で爆発的に広がった。

 銅賞の「~イカ? ~ゲソ」は、深夜テレビアニメ「侵略!イカ娘」の主人公が語尾に付ける言葉。「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の漫画だが、10月からアニメ化すると、ネット人気が過熱。作者の安部真弘さんは「うれしいです。こういう形で親しまれるのは、大変ありがたいこと。正直、誰でも思いつくような、どうしようもなくくだらないだじゃれです。だからこそ、身近に感じられるのではないかなと思います」と受賞のコメントを寄せた。

 4位につけた「本田△」や「どや」(5位)「岡ちゃん、ごめんね」(8位)はいずれもサッカーW杯南アフリカ大会で活躍した日本代表に関連する言葉。6位の「~とかマジ勘弁www」は、タレントの上地雄輔さんが遊助名義でリリースしたCD「ミツバチ」の歌詞からの引用。上地さんは「ふつふつと熱いものがわいてくるような曲にしたかったので、『草食系とかマジ勘弁』という歌詞にした。どんな形でも話のネタになるなら、それだけ誰かの耳に入ったということ。ありがたいです」と笑顔で語った。

 このほか、米紙が鳩山由紀夫前首相を呼んだ「ルーピー」(愚か者)が7位。SNSのミクシィやフェースブックの評価機能「イイネ!(いいね!)」が9位。ボーカロイド(音声合成ソフト)の「初音ミク」の技術に感動したユーザーが書き込んだ「胸熱(何か胸が熱くなるな)」が10位に滑り込んだ。ネット流行語大賞の発起人で「ガジェット通信」発行人の深水英一郎さんは「ネットとケータイで入賞語がまったく違うのが衝撃的でした」と話した。

 ■「ポジティブな言葉にしました」 「エルシャダイ」ディレクター 竹安佐和記さん(37)=大阪芸大卒。カプコン、クローバースタジオをへて、平成18年にクリムを設立し独立。

 こんなに評判になるなんて、うれしい誤算です。少年漫画の決めぜりふのようにインパクトがあり、独り歩きしていくような言葉を主人公に言わせたかった。「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」で1つのフレーズとして考えました。今の政治の状況を「装備」にたとえた意味もあったので、ポジティブな言葉にしました。

 4年前、大阪から上京する新幹線の中でトレーラー(予告動画)の絵コンテを描きながら思いつきました。独立したばかりだったこともあり、周囲から「大丈夫か?」と聞かれる度に「大丈夫だ、大丈夫だ」と答えていたので(笑)。今年9月に東京ゲームショウに出展して以来、トレーラーへのアクセスが増えました。ニコニコ動画のMAD(2次創作)にはユーザーの愛を感じます。本当に感謝です。今は、休日返上でゲームの最終仕上げの作業をしています。(談)

 ■女子中高生 …ぽよ、…ぴー、…てぃ「ギャル語尾活用」花盛り

 女子中高生向けケータイサイト「@peps!&Chip!!」の運営会社「ピーネスト」によると、金賞の「なう」はミニブログ「ツイッター」のつぶやきで語尾に用いられるネットスラング。「○○なう」という表現で、自分が今やっていることや自分の所在地などを表現するが、ツイッターだけでなくメールやSNSでも使用されている。

 銀賞の「あげぽよ」は、テンションが“アゲアゲ”(上がっている)状態を意味するギャル語。「ぽよ」は、かわいい語尾として付けたものとみられる。「さげぽよ」「ひまぽよ」なども存在する。また、「うける」の語尾が変化した「うけぴー」(5位)。「ありえんてぃ」(6位)は「ありえない」がジブリ映画の「借りぐらしのアリエッティ」の影響で変化したとみられ、ギャル語の語尾活用が相次いで入賞した。

 銅賞の「どうかしてるぜっ」は、お笑い芸人コンビ「ブラックマヨネーズ」のギャグ。このほか、10位の女性宴会芸集団「あやまんJAPAN」の掛け声「ポイポイポイポポイポイポピー」(公式にはひらがな表記)や、人気テレビ番組「笑っていいとも!」が由来とされる「どゆこと!?」(7位)など、お笑い発の流行語も頻出した。

 アイドルグループ「嵐」のファンの呼称である「アラシック」が9位に入り、女子中高生への人気ぶりを見せつけた。8位の「うぇーい」は、「やあ」「どうも」といった挨拶として使用されているようだ。

最終更新:12月2日(木)18時38分

これも恒例になってきてるけど、今年のネット流行語大賞が発表された。
まぁ個人的にはやっぱ「イカ娘」でげそ(笑。

暗黒の稲妻
BGM:BABY BLUE(ByTHE STREET SLIDERS)