松井獲る!WソックスGMが激白「非常に強い関心」
スポーツ報知 11月17日(水)8時1分配信

 【オーランド(米フロリダ州)】エンゼルスをフリーエージェント(FA)となった松井秀喜外野手(36)に対し、ア・リーグ中地区のホワイトソックスが獲得に乗り出すことが、分かった。16日から米30球団のGM会議が開幕。会場入りしたホ軍のK・ウイリアムスGMがスポーツ報知の取材に、「マツイに非常に強い関心を持っている」と明言した。

 GM会議開幕より一日早く、ラブコールが送られた。ホ軍・ウイリアムスGMは会場のホテルに入ると、真剣なまなざしで「マツイの勝負強さは目を見張るものがある。FA市場の選手の中で、非常に強い関心を持っている」と補強の最有力候補として名前を挙げた。エ軍以外の球団首脳が松井獲得の意思を表明したのは初めてのことだ。

 ホ軍の補強ポイントのひとつに、同GMは「DHの選手」を挙げた。今季のDHは前半を主にコッツェー、後半をドジャースから獲得したM・ラミレスが務めた。しかし、コッツェーは打率2割3分9厘、8本塁打、ラミレスは打率2割6分1厘、1本塁打とともに成績を残せなかった。地区Vをツインズにさらわれ、88勝74敗の2位。2人はFAとなり、チームを去ることが決定的となっている。

 そして、もうひとつは「左の強打者」。39本塁打を放った右打者の一塁手・コネルコがFAとなり、Dバックスなどから興味を示されている一方、強打の外野手のクエンティンとリオスといった右の好打者がそろっている。左の長距離砲が欠けているピースだ。今季の打率2割7分4厘、21本塁打の松井が加入すれば、2つの補強ポイントが一気に埋まる。チームにとって、最適な存在だ。

 ただホ軍の問題は金銭面。昨年も興味を示したが、資金不足を理由に“撤退”した。現時点で松井を獲得するには、今季年俸600万ドル(約5億円)に近い額を支払わなくてはならない。ホ軍は長期戦に持ち込み、金額を引き下げる必要がある。そのため、本格交渉は12月のウインターミーティング後になる見通しで、1年契約を打診する方針だ。

 松井に対しては、エ軍リーギンスGMも独占交渉期限が終了してから、松井の代理人と連絡を取るなど、再契約を視野に入れて動いている。他球団ではアスレチックスも、予算を抑え獲得に乗り出す見込み。今後も松井に興味を示す球団が出ることが予想される。「MATSUI」は今オフも熱い視線を集めている。

 ◆松井秀のFA経過
▽9月29日 アスレチックスのウルフ・オーナーが、「1年500万ドル(約4億1500万円)で契約できるだろう」と獲得に興味を示す。
▽10月3日 今季最終戦を終え、来季について「白紙です」。
▽同7日 エ軍の地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」が移籍先候補にWソックスを挙げる。
▽同29日 エンゼルスのリーギンスGMが、代理人のテレム氏と話し合いを持ったことを明かしたが、「進展はない」。
▽11月2日 前日にワールドシリーズが終了し、FAとなる。
▽同4日 タイガースの地元紙「デトロイト・ニュース」がタ軍に獲得を提言。
▽同7日 エ軍との独占交渉期間(2~6日)で残留オファーはなく、全30球団と交渉解禁。
▽同8日 エ軍のソーシア監督が「獲得する可能性はある」と明言。
▽同11日 FAとなってから初の公の場で「(契約まで)まだまだ時間はかかるでしょう。今はのんびりしてます」。

 ◆シカゴ・ホワイトソックス 1901年、ア・リーグ誕生とともに加盟。有利と言われた19年ワールドシリーズで敗退。八百長に手を染めたとして、名外野手のジョー・ジャクソンら主力8選手が永久追放となった“ブラックソックス事件”を起こした。井口資仁内野手(現ロッテ)が入団した2005年、88年ぶり3度目世界一。前年入団の高津臣吾投手(現台湾・興農)も05年7月まで在籍した。ベネズエラ出身で04年就任のO・ギーエン監督は、米国以外の生まれでは初のワールドシリーズ制覇に導いた。本拠地はUSセルラー・フィールド(収容4万615人)。

最終更新:11月17日(水)8時1分

ようやく明るい話題。
まだまだ松井選手は行けるだろうし、頑張ってくれ。

暗黒の稲妻
BGM:風になる (acoustic Version)(Byつじあやの)