神戸ルミナリエ 阪神大震災の遺族らが「語り部」に
毎日新聞 11月11日(木)2時31分配信


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例年多くの来場者が訪れる神戸ルミナリエ=神戸市中央区で2009年12月、森田剛史撮影
 阪神大震災(95年1月)の犠牲者の鎮魂と復興への願いを込め、毎年12月に神戸市で開かれている「神戸ルミナリエ」で、今回初めて、遺族らが「語り部」として震災への思いを語る場が設けられることになった。毎年300万人以上が訪れる冬の風物詩として定着する一方、観光色ばかりがクローズアップされることを懸念する声もあり、「原点に戻って、命の大切さを伝える内容を盛り込みたい」と学生が提案。市などの組織委員会も賛同した。

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 神戸ルミナリエは95年12月に始まり、16回目の今年は12月2~13日に開催予定。光の回廊などがあり、20万個以上の電球が被災地・神戸の中心部を彩る。

 「光のイベント」としての認知度が高まる中、公式ポスターの作製を担当する神戸芸術工科大の学生が前回のルミナリエ終了後、「鎮魂という本来の趣旨を生かし、若い世代に震災を語り継ぐ内容にできないか」と市に問題提起したのがきっかけ。遺族らでつくるNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り」(HANDS)が協力を快諾した。

 計画では、光の作品が展示される三宮の東遊園地に舞台を設け、連日、遺族や被災者に亡くなった家族への思いや被災状況、復興への足取りなどを語ってもらう。震災で家族を亡くし、どんな支援を求めていたかなどをテーマに、複数の遺族が語り合うコーナーも検討している。

 HANDSの白木利周理事(68)は「遺族それぞれが抱いている震災に対する思いに耳を傾けていただく機会になれば」と期待し、「語り部」を募集している。申し込みはHANDS(078・682・1117)へ。【米山淳】

最終更新:11月11日(木)11時3分

今年も神戸ルミナリエが始まるそんな時期を迎えるのか。
こういうイベントは続けて行って欲しいと思うわ。

暗黒の稲妻
BGM: -encore-::いつか離れる日が来ても(By平井堅)