ミツバチ酷暑で「職場放棄」 仙台・ビル屋上で養蜂の3万匹
7月30日12時17分配信 河北新報

 仙台市中心部で、市民グループがビルの屋上を利用して飼っていたミツバチ約3万匹が突然、姿を消した。真夏日が続いた上に、ヒートアイランド現象も加わった都心の「酷暑」で、ミツバチが逃げ出したとみられる。養蜂(ようほう)を通じて都市の環境と生態系を考える市民グループの取り組みは、思わぬ「天敵」に襲われた。

 姿を消したのは、一番町4丁目商店街(仙台市青葉区)の商店主や、学生ら約25人でつくる市民グループ「仙台ミツバチユニオン」が飼うニホンミツバチ。
 巣箱周辺を飛び回るミツバチが少ないことに気付いたメンバーが22日、二つあった巣箱を開けてみたところ、約5000匹いた巣箱にはミツバチが残っていたが、約3万匹いた巣箱はほぼ空になっていた。暑さを避けるため、水場などを求めて群れごと移動したとみられるという。
 仙台市内では18~28日、最高気温が30度を超える真夏日が続いた。ミツバチが逃げたと思われる22日は最高気温32.3度で、前日の21日は34.8度を記録。直射日光とエアコンの排熱にさらされるビル屋上は、さらに高かった可能性がある。
 ミツバチユニオン事務局の河本道生さん(73)は「飼育を始めてまだ3カ月。風通しや水場の確保など、暑さ対策が不十分だった」と反省する。
 ユニオンに技術指導している盛岡市の藤原養蜂場によると、巣箱の中の温度が25度前後まで下がれば、逃げた群れが戻ることもあるという。だが、暑さはしばらく続く見込みで、ミツバチの「職場復帰」は期待薄だ。
 ユニオンは今年4月中旬、市民が環境や生態系を見つめ直す機会にしようと飼育を開始。都市緑化の機運を高める一方、「仙台特産」のはちみつ作りを目指して、これまでに3リットルのはちみつを採取していた。
 大半のミツバチがいなくなり、はちみつの採取は当面、困難になるが、8月13日には一番町4丁目商店街が開催するイベントで、これまでに採取したはちみつを参加者に振る舞う予定。
 河本さんは「ミツバチがいなくなったことも含め、ユニオンの活動から見えてきた都市環境を市民に報告し、はちみつを市民と分かち合いたい」と話している。

最終更新:7月30日12時17分

連日の酷暑で嫌だと思うのは人間ばかりではないという事なんだねぇ。
蜜蜂もこの暑さで職場放棄(?)したくなる位なんだから・・。
本当早く涼しくなってくれぇ~と思うばかりだが。

暗黒の稲妻
BGM: コズミック・ガール (Tom Belton Remix)(Byジャミロクワイ)