原巨人、緊急トレード!ローテ要員で楽天・朝井を獲得
7月27日8時0分配信 スポーツ報知

 後半戦開幕を直前に控え、原巨人が緊急補強に踏み切った。巨人・栂野雅史投手(25)と楽天・朝井秀樹投手(26)の交換トレードが成立し、26日に両球団から発表された。巨人は前半戦を首位で折り返したが、チーム防御率はリーグ4位の4・02。4連覇へ投手陣の整備が急務で、首脳陣は08年に9勝した朝井を先発ローテーション候補として期待している。

 V4を目指す巨人が緊急トレードを敢行した。死角になりつつあった投手力の強化を狙い、楽天から先発実績のある朝井を獲得した。08年には岩隈、田中に次ぐローテーション投手として9勝を挙げた右腕の加入。原監督は「お互いにとって、いいトレードになるといいですね。もちろん、戦力補強でしょう」と新戦力に期待した。

 150キロ近い直球と大きな縦のカーブは、PL学園の大先輩・桑田真澄氏をほうふつとさせ、高校時代から“桑田2世”として潜在能力を高く評価されてきた。先発適性も十分。イースタンで中継ぎとして防御率2・37と安定していた栂野を交換要員に、獲得を決めた。

 斎藤投手コーチは今後の起用法について、「まだまだ若いし、いろんな可能性を秘めていると思う。うちの現状を考えると、先発として期待しています」と説明した。7月の先発投手の防御率は6・93と低迷。6連戦が続く後半戦は先発6人態勢が基本となるだけに、朝井がローテに入る可能性は十分ある。フォークやチェンジアップなど球種も豊富で、救世主として期待がかかる。

 現在、後半戦のローテ入りが確実な投手は内海、東野、藤井、ゴンザレスに、故障明けのグライシンガーを含めた5人。朝井は西村健や福田らと先発6番手を競う。巨人で背番号「68」を背負う右腕は「一番新しい球団から、一番伝統のある球団への移籍ということで、何かと雰囲気が違うのではないかと思いますが、厳しい競争環境の中で自分を磨いていければと思っています」と新天地での活躍を誓った。

 27日からは勝負の後半戦がスタート。2位・阪神は0・5ゲーム差、3位の中日も3差に迫っている。この日、長野で全体練習を指揮した原監督は「スタイルを変えずに戦っていく。守り(失点)は3点、攻撃は4点。そこも変わりません。最後に(トップで)ゴールテープを切りたい。それだけです」と決意を口にした。朝井獲得で臨戦態勢を整えた巨人が、リーグ4連覇へ再始動する。

 巨人・栂野雅史投手「突然のことで正直、驚いています。しかし、こうして新しいチャンスをいただいた巨人と楽天には感謝しています。巨人で結果を残せなかったことは悔しいですが、巨人で培ったものを生かして、少しでも楽天の力になれるよう頑張ります」

 巨人・清武英利球団代表「場所が変わればチャンスも与えられる。うちにはいないタイプ。朝井みたいなパワーピッチャーが活躍してくれれば」

 ◆朝井 秀樹(あさい・ひでき)1984年1月1日、大阪府生まれ。26歳。PL学園2年夏に甲子園に出場。2勝を挙げ、2回戦の明徳義塾戦では本塁打も放った。01年のドラフト1巡目で近鉄入団。04年オフに分配ドラフトで楽天に移籍した。177センチ、82キロ。右投右打。

 ◆栂野 雅史(とがの・まさふみ)1984年10月19日、東京都生まれ。25歳。桐蔭学園から新日本石油ENEOSを経て、05年の大学・社会人ドラフト3巡目で入団。即戦力右腕として期待され、1年目は背番号「27」。2年目から「68」に。昨季は開幕1軍入りを果たした。186センチ、92キロ。右投右打。

最終更新:7月27日10時0分

トレードで放出する選手も新しく来る選手も新天地で頑張って欲しいねぇ。

暗黒の稲妻
BGM:デトロイト・モーター・ブギ(ByThe Hight-Lows)
  ※ シングル「相談天国」収録